著者 : 大石英司
シアトル近郊にあるルイス・マッコード統合基地で起こった、 アメリカ陸軍正規軍部隊の反乱。 “バトラー”率いる暴徒らにシアトル空港を奪取され、 同盟国であるカナダ国防軍は撤退、土門率いる陸上自衛隊 水機団は間一髪のところで退却し、マッコード空軍基地を目指す。 その頃、テキサス州スウィートウォーターでは、 避難民が溢れ、無法地帯と化した町で、 寄せ集めの自警団が作られようとしていた。 同盟国軍が戦地から撤退していくなか、 犠牲者を出し疲弊していく兵士たちと、 限られた装備での戦いを強いられる“サイレント・コア”。 そして、分裂したアメリカ軍の行方はーー。 【安田忠幸描き下ろしカラーイラスト シェブロン型攻撃用ドローン“疾風(ハヤテ)”掲載】 〈目次〉 プロローグ 第一章 マッコードAFB 第二章 七人の侍 第三章 荒野の決闘 第四章 ヘルファイア 第五章 中立地帯 第六章 ラウンドの開始 第七章 エース・パイロット 第八章 大統領の背信 エピローグ
大統領選後、共和民主の衝突により全土で暴動が起こり、 治安が崩壊したアメリカ。太平洋岸最大の軍事基地では 米陸軍の正規軍部隊が決起し、新大統領に反旗を翻した。 土門康平陸将補率いる特殊部隊“サイレント・コア”は やむなく反乱軍と交戦、撃退するも、長引く状況の悪化に 同盟国軍は次々と撤退を表明していく。 自衛隊もエスケープ・ルートを探るが、そこには新たな強敵が……。 超大国アメリカの正統な統治者は誰か? 日本は反乱軍との戦いを続けるのか? ディストピアと化した世界で己の信義と正義が激突する、 衝撃の新シリーズ開幕! 【安田忠幸描き下ろしカラーイラスト 対ドローン防御車両“イーグルス”掲載!】 〈目次〉 プロローグ 第一章 カナダ軍撤退 第二章 LAとテキサス 第三章 アメリカ陸軍機甲中隊 第四章 貧者の戦い 第五章 包囲脱出戦 第六章 ゴースト・レッグ作戦 第七章 脱出と救難 第八章 バリアント エピローグ
守備の手薄なアダック島に、新たに中露の兵を満載した航空機2機が着陸。アダック島派遣部隊を率いる司馬光が下した決断は……アリューシャン列島戦線もついに佳境! 緊迫のシリーズ第七弾! 目次 プロローグ 第一章 増援部隊 第二章 雷神突撃隊 第三章 ビッグ・ブラザー 第四章 計算違い 第五章 蠢めく影 第六章 謀議 第七章 停戦 第八章 崩壊 エピローグ
米大統領選挙後の混乱をきっかけに統治機能を喪失、内戦状態に中露も介入、ディストピア化しつつあるアメリカを描くシリーズ第六弾! アリューシャン列島のアダック島を急襲したロシア空挺軍。米海軍の手薄な防御を狙った奇襲であったが、間一髪“サイレント・コア”の二個小隊が間に合った。霧深き孤島で突如開かれた戦端、日米露が激突する五里霧中の戦闘の行方は!
人口八千人の町に数千人もの暴徒が殺到した「クインシーの戦い」は、米軍のB-2ステルス爆撃機が投下した誘導爆弾によって決着した。息つく間もなく“サイレント・コア”部隊擁する自衛隊に届いたのは、カリフォルニア州の治安回復という依頼であった。その頃、カリフォルニア州最大の都市ロスアンゼルスには、シリアル・キラーの捜査でニック・ジャレット捜査官やヘンリー・アライ巡査部長らがやってきていた。ロスアンゼルスもまた、暴徒による銃撃戦が発生、混乱の渦中にあったが、特に数万の避難民が身を寄せるロスアンゼルス国際空港に危機が迫ろうとしていたー。
カナダ・バンクーバーにほど近いワシントン州中部の町クインシー。人口八千人のこの小さな町には、GAFAM始め、世界中のデジタル・データが保管された巨大なデータ・センターがあった。拡大する格差にあえぐ「99パーセント」の民衆にとって、クインシーの破壊こそ、富める「1パーセント」への復讐に他ならないー。何者かによって煽動された数千人もの暴徒。土門康平陸将補率いる“サイレント・コア”部隊は怒れる群衆を食い止めることができるのか。水面下で、日米中露の策謀が交錯する、緊迫の「クインシーの戦い」、開戦!
中国人民解放軍の東沙島奇襲上陸に端を発して台湾侵攻は、尖閣諸島を巡る攻防で日本を巻き込み、全滅した第1梯団、一度は台湾南部の占領に成功した第2梯団、そしてこの第3梯団の上陸作戦へと進んでいた。戦争はすでに三週間を過ぎ、解放軍は数百機の軍用機と搭乗員、そして陸兵三万以上を失っていたが、台湾の首都台北に着実に近づいていた。その間、大陸では、COVID-19を越える致死性の感染症が蔓延していたが、中国は、この戦争を止める気配は無かった。大いなる犠牲の果てに、台湾は平和を取り戻せるのか…痛哭のシリーズ最終巻!
中国人民解放軍は、台湾海峡に一筋の人工雲を作りだした。線状降水帯に発達した特殊加工の雲は、日台両軍をいわば目隠し状態に陥れ、中国はその隙を突くように第3梯団を送り込む。第3梯団上陸の可能性があるのは台湾北西部、桃園か新竹のいずれかーその報に接した“サイレント・コア”率いる土門康平陸将補は、新竹市郊外で交戦中の待田小隊と、台北に詰めていた第三即応機動連隊を向かわせ、自らも上陸候補地点へと急行する。人工雲と第3梯団によって、未曽有の混乱に見舞われる台湾戦線。いよいよシリーズ第九巻、陸海空のすべてで繰り広げられる激戦を見届けよ!
特殊部隊“サイレント・コア”原田小隊は、台湾の若者を集めた即席部隊を指揮し、台湾北部の都市新竹の外れにいた。台湾軍第6軍団が敵に包囲されているサイエンスパークに睨みをきかせていたその頃、上海国際警備公司(S.I.S)-中国最大の民間軍事会社の傭兵部隊が、桃園国際空港に迫っていた。人民解放軍の新たな兵器も投入され、少年烈士団が詰める空港エリアに最大の危機が訪れようとしている。高度な飛行性能を誇るドローンや跳躍地雷の性能を持つドローン、脅威判定を瞬時に行い敵を葬るAI制御の四足歩行兵器…新兵器続々登場のシリーズ第八巻!
日本は台湾防衛への参戦を決定した。台湾軍ならびに陸海空の自衛隊が協力して行われた“玉山作戦”によって、水陸機動団が台湾南部に上陸。水機団の指揮を執るのは土門康平陸将補、土門が率いる“サイレント・コア”部隊も台湾上陸を果たした。その頃、台湾北部の桃園国際空港エリアには、国民中学の生徒たちで編制された少年烈士団が詰めており、土嚢を積んだ防塁陣地の構築に駆り出されていた。そこに現れたのは、中国人民解放軍の輸送機の大編隊で運ばれてきた空挺兵の第一波であった…。自衛隊参戦で揺らぐ戦線を描く白熱のシリーズ第七巻!