著者 : 大谷羊太郎
スタジオの怪事件スタジオの怪事件
作家の森川は17年前、たまたま見学した録音スタジオから歌手が失踪するという事件にでくわした。一方、退職刑事の持田には、やはり17年前、迷宮入りした老女殺害事件へのこだわりがあった。ある日、二人が住む町で放火があり、焼けた工場跡地から白骨死体が発見された。工場は17年前に建てられたという。年月の暗号に二人の追跡行が始まったが…。芸能界の裏面を描く長篇ミステリー。
120秒の死角120秒の死角
テレビ視聴者2千万人に目撃されて、アイドル歌手の幡木すすむが生放送中に爆殺された。密室の照明室から、犯人はC地点という謎の言葉を残して消えた。ドル箱スターを失った赤根プロの女社長紀美子が自ら調査に乗り出した矢先、もう一人の所属スター大迫裕志が浜名湖畔のホテルで爆死した。空白の120秒間に起きた完全密室殺人であった…。本確推理復権の旗手が放つ、会心の長編本格推理!
悪人は三度死ぬ悪人は三度死ぬ
高崎のリゾートホテルに潜伏していた強盗殺人犯が逮捕された。そして、犯人の隣りの部屋に宿泊していた櫛田という男が、藤岡市郊外で殺されていた。しかし櫛田には、死亡推定時刻に、部屋で電話をかけていたという厳然たる事実があった!?さらに櫛田は、4年前に起きた謎の焼死事件に関与していたことがわかる。一方、かつてこの焼死事件にかかわっていた推理作家の浅井は、櫛田の死を契機に再び事件の真相を追う。浮かび上がってきた奇怪な事実!そしてまた新たな殺人が…!?アッと驚くトリックの数々!作家生活20年間に蓄積した全てを注ぎこんだ、鬼才渾身の書下ろし長編本格推理小説の傑作!