著者 : 大野優凛子
四国愛と罪の巡礼ロ-ド四国愛と罪の巡礼ロ-ド
岩井絵里と遠野樹は事務所を共有している仕事のパートナー。樹がコーチをしている高校のサッカー部員が不祥事を起こし、その責任を感じた彼は、四国遍路へ旅立つ。絵里のもとへ遍路日記が送られてきたが、ある日突然それが途絶える。ちょうどそのころ、神戸で変死体が発見された。死んだ女性は、四国遍路の納札を握り締めていた。そこに書かれていたのは「遠野樹」という文字-。
しまなみ海道沈黙の殺人しまなみ海道沈黙の殺人
小劇場演劇のユニット「神戸パラダイス」が公演することになっている姫路城の広場で、劇団の主宰者・永山篤史が死体で見つかった。発見者の桝形浩人は永山とは大学の同級生で、いまは松山で劇団活動をしているが、この日の公演を見るために姫路にきていたのだった。警察の実況検分がつづくなか、公演は予定通り行われた。ところがその舞台を見た桝形は、驚きと怒りで身を震わせた。なぜかといえば…。
城崎・松山剣魂の殺人城崎・松山剣魂の殺人
兵庫県城崎郡の余部鉄橋下の河原で、犬を連れて早朝散歩していた近くの住人がバラバラ死体を発見した。地上41メートルの鉄橋の上から墜落したらしい。だが、警察の調べで他殺であることがわかった。被害者は神戸の法律事務所に勤務する弁護士。休暇で愛媛に行っていたはずなのに、なぜ城崎で殺されたのか?兵庫県警の石田警部が捜査に乗り出す。石田が犯人を追いつめたとき、意外な結末が-。
消えた甲子園消えた甲子園
日本高野連理事で広報担当の柏木は、奇妙な不安にかられていた。選抜大会決勝戦の朝、対戦する2チームの選手たちが、練習の予定時間を過ぎても甲子園球場に到着しないのだ。まもなく、デスクの電話が鳴った。「社会福祉法人に47億円を寄付しろ。できなければ選手たちは永久に帰さない」。前代未聞の誘拐事件に、兵庫県警の石田警部が捜査に乗り出す-。
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