小説むすび | 著者 : 宇野信哉

著者 : 宇野信哉

親子の十手 小料理のどか屋 人情帖26親子の十手 小料理のどか屋 人情帖26

味比べで時吉と闘った、女料理人と童の小店に、地攻め屋の悪辣な脅迫! 品川の「紅葉屋」九つの息子、「おいらは紅葉屋を継ぐ……」。 母と子の願いを叶えるべく、父時吉は捕物への助っ人で、伜千吉は「勘働き」で協力。 旅籠付き小料理のどか屋のあるじ時吉は、十年ほど前、江戸で一番の料理人を決める「味くらべ」に出たことがある。 その折に闘った若き女料理人がその後、品川で夫と田楽と蒲焼きの見世「紅葉屋」を出し人気となった。 だが夫が病で亡くなり、幼い童と二人、悪辣な地攻め屋に立ち退きを迫られている。 縁あって、お上の「黒四組」から秘かに十手を預かっている時吉と息子の千吉は……。 **********************本書に登場する小料理********************** ・帆立ての時雨煮 ・焼き茄子の煮浸し ・鯵の焼き霜造り ・蛸飯 ・黄金蓮根 ・蛸の小倉煮 ・岩魚の魚田  ・鮑と胡瓜の辛し酢 ・鯛の納豆焼き ・豆腐の蒲焼き ******************************************************************** ◆ 著者について 倉阪鬼一郎 くらさか・きいちろう 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。 ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。 2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー、好評を博す。

大仕掛け 悪党狩り大仕掛け 悪党狩り

気風と人情の新内(しんない)流し、巨万の家を受け継いで、悪を地獄に送る大芝居!! 心中母子を助けた新内流し。 三味線の声なき声に導かれ、弱き人の怨みを晴らすため、欲に塗れる悪徳大名を潰す、金に糸目はつけぬ大仕掛け。 新シリーズ第1弾!! 新内流しの弁天太夫と相方の松千代は、母子心中に出くわし二人を助ける。母親は理由を語らないが、身の振り方を考える太夫。 一方太夫に、実家である江戸の様々な大店を傘下に持つ総元締め「萬店屋」を継げとの話が舞い込む。 超富豪になった太夫が母子の事情を調べると、ある大名のとんでもない企みが……。 悪徳大名を陥れる、金に糸目をつけない大芝居の開幕! ◆ 著者について 沖田 正午 おきだ・しょうご 現さいたま市生まれ。「沖田節」ともいえる、人を見る目の暖かさと軽妙な筆づかいがファンを惹きつけている。 主な作品に、「将棋士お香事件帖」「陰聞き屋十兵衛」「殿さま商売人」「北町影同心」(ともに二見時代小説文庫)、 「やぶ医師天元世直し帖」(ハルキ文庫)、「丁半小僧武吉伝」(幻冬舎文庫)、「姫様お忍び事件帖」(徳間文庫)、 「天神坂下よろず屋始末記」(双葉文庫)、「仕込み正宗」(祥伝社文庫)などの各シリーズ、『阿吽の羽織』(幻冬舎単行本)、 『生きがい 戯作者南風余命つづり』『物書き同心裏稼業 未解決事件始末』(ともに角川文庫) 『お家あげます』(実業之日本社文庫)、『くたばれ宿敵 隠居大名始末剣』(コスミック時代文庫)など多数。 ◆ 好評既刊 大仕掛け 悪党狩り シリーズ ◆ 北町影同心 シリーズ 『 閻魔の女房 』 『 過去からの密命 』 『 挑まれた戦い 』 『 目眩み万両 』 『 もたれ攻め 』 『 命の代償 』 『 影武者捜し 』 『 天女と夜叉 』 『 青二才の意地 』 ◆ 殿さま商売人 シリーズ 『 べらんめえ大名 』 『 ぶっとび大名 』 『 運気をつかめ! 』 『 悲願の大勝負 』 ◆ 陰聞き屋 十兵衛 シリーズ 『 陰聞き屋 十兵衛 』 『 刺客 請け負います 』 『 往生しなはれ 』 『 秘密にしてたもれ 』 『 そいつは困った 』 ◆ 将棋士お香 事件帖 シリーズ 『 一万石の賭け 』 『 娘十八人衆 』 『 幼き真剣師 』 ( いずれも二見時代小説文庫 )

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