著者 : 安達奈緒子
由比産婦人科を訪れる、さまざまな表情をした妊婦たち。産声と歓声に包まれて母となる者、物言わず消えた命を静かに見送る者ーそんな母子の姿を間近で見つめながら、アオイは自分の母に想いを馳せる。お母さんは、私のこと、どう思ってるの?深い共感を誘い、大切な記憶を呼び起こしてくれる、胸を打つ物語。
ドクターヘリの墜落事故によってPTSDを発症した灰谷はカウンセリングを受けはじめる。そんな灰谷を見守る同期フェローの名取と横峯は、過去に起きた事故現場で藍沢、白石、緋山、冴島、藤川から受けたさまざまな指導を思い出し、命の重さについて改めて考えていた。灰谷は新たな一歩を踏み出すことができるのか…?『THE THIRD SEASON』から『劇場版コード・ブルー』につながる感動秘話がここに!医療現場での経験を通して少しずつ成長するフェローたちを描いた短編5話『もう一つの日常』も収録。
看護師見習いとして由比産婦人科でアルバイトを始めた青田アオイ。初日、いきなり中絶手術の様子を見て動揺するが、初めてお産にも立ち会い、命の誕生と赤ちゃんの生命力に心を強く揺さぶられる。望まれて生まれてくる命と、人知れず消えていく命。町の小さな産婦人科医院を舞台に、命を見つめてゆく感動の物語。
3週間後に、藍沢はレジデントとしてトロント医大に派遣され、緋山は周産期医療センターへー。藍沢、白石、緋山、冴島、藤川は、これが「別れ」を意味することに気づきながらも、多忙な日々を送っていた。そんなある日、旅客機が乱気流に巻き込まれ多くの乗客が負傷する大事故が発生し…。次々と襲ってくる困難に向き合いながら、彼らは命の尊さ、仲間や家族の存在について、改めて考えさせられる。そこで導き出された答えは…。シリーズ最大のスペクタクルで送る感動巨編!
天才ピアニスト・天野奏の手術は無事終わったものの、後遺症が出てしまった。藍沢は、目指していたトロント大行きを辞退する意志を固める。名取、灰谷、横峯の3人のフェローは、生死にかかわる現場で数々の試練を乗り越え、一歩ずつ成長していく。そんなある日、白石、灰谷、雪村を乗せたドクターヘリが着陸ミスを起こしてしまうー。医師、患者とその家族たちが織りなすさまざまな命の物語が、感動のクライマックスを迎える!
7年前、フェローからそれぞれの道を歩み出した4人。藍沢は脳外科医、白石と藤川はフライトドクター、緋山は産婦人科医として、活躍の場を広げていた。救命救急センターには新たに3人のフェローが加わり、白石と藤川は、彼らを指導する責務を負いながらタフな救命現場に向き合うという過酷な状況に追い込まれていた。一方、藍沢は、トロント大学へ派遣されるレジデント候補者として名前が挙がっていると聞き…。最前線の医療現場をリアルに描いたドラマのノベライズ!