著者 : 宮下志朗
長い物語のためのいくつかの短いお話長い物語のためのいくつかの短いお話
人生の旨味と苦味と可笑しみを洒脱な筆致で描く、著者92歳の到達点!パリ文壇最長老による生前最後の傑作短篇集。「ある受刑者」「サンドイッチマン」「記憶喪失」ほか全13篇収録。
消えた印刷職人消えた印刷職人
いまを去る四百年前、宗教戦争の嵐が吹きあれた16世紀末ヨーロッパ。-腕ききの印刷職人はどこへ姿をくらましたのか。本の都市リヨンで徒弟として修業をかさねた若き植字工アベルは、ジュネーヴで夢にまで見た印刷工房の親方となった。しかし、美しく奔放な妻マルゴを雇いの刷り工に寝取られ、波瀾万丈の遍歴の旅がはじまる…。本づくりに情熱をもやした一人の男の浮き沈みのはげしい生涯を追い、ルネサンス末期の出版文化をになった人びとの魅力あふれる世界を活写する、秀逸な歴史小説。
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