小説むすび | 著者 : 宮坂宏美

著者 : 宮坂宏美

すばやい澄んだ叫びすばやい澄んだ叫び

幼なじみと深い仲になり、15歳で妊娠したシェル。 周囲に隠していたが、事態は思いがけない展開に…… 痛みも苦しみも、いつか乗り越えられる。 『ボグ・チャイルド』『ロンドン・アイの謎』などで 名高いカーネギー賞受賞作家の伝説的デビュー作! 1984年春。アイルランドの小さな村で、15歳の少女シェルは孤独な毎日を送っていた。母親を病気で亡くして以来、酒浸りの父と、反抗的な弟、幼い妹の世話に明け暮れていたのだ。気がまぎれるのは、幼なじみの少年デクランや親友のブライディと、くだらない話をしたりこっそり煙草を吸ったりしているときくらい。ところが、デクランにキスをされたことがきっかけで、深い関係になってしまう。やがて妊娠し、周囲に隠しているうちに、思いがけない事態に…… 「助けて」と声をあげることができなかった少女の苦難と成長を、美しく切ない筆致で描く。カーネギー賞、ガーディアン賞、ドイツ児童文学賞など数々の賞にノミネートされ、ブランフォード・ボウズ賞とアイリーシュ・ディロン賞に輝いた、シヴォーン・ダウドの伝説的デビュー作!

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