著者 : 宮本陽吉
ブルックリン最終出口ブルックリン最終出口
1964年の出版以来、性と暴力の描写の苛烈さで話題を呼び、バージェスらに激賞された大ベストセラー。交通標識そのままの表題に従い、ブルックリンの街に入っていくと、そこでは退屈しのぎに兵隊が半殺しにされ、面白半分に娼婦が暴行され捨てられていく。破格のスタイルを使い、暴力と恐怖と途方もない笑いを描くことで、人間の純粋さと弱さを痛ましく漂わせた現代アメリカ文学の傑作。
われらの時代にわれらの時代に
第一次世界大戦に席捲され、暴力と死の翳におおわれた「われらの時代」の行き場のない不安と焦躁、そこからの脱出の苦闘を、日常生活の断片のスケッチによって描き上げた初期傑作短篇集。ドス・パソス、F.S.フィッツジェラルド、フォークナーら「失われた世代」の聖書として、当時の若い読者の圧倒的な共感を呼んだ。
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