著者 : 寺尾善雄
それからの『西遊記』。玄奘三蔵法師が天竺から持ち帰った真教は難解で、解釈の誤りから仏教は堕落し、世相は大いに乱れた。時の高僧、大顚、二代目孫悟空の石猿、孫履真、猪八戒の忘れ形見、猪一戒、沙悟浄の弟子、沙弥の四人は、経の真解を求めて再び西天へと旅立つ。この旅路の行方やいかに。神魔小説の醍醐味を十二分に伝え、痛快極まる『西遊記』の続篇。
それからの『水滸伝』。民衆の英雄『水滸伝』の生き残りたちが、運命の糸にあやつられて再び大同団結し、戦いに斃れ、あるいは讒言によって殺された不運な兄弟たちの無念を晴らそうと、大陸と海を舞台に痛快極まりない縦横無尽の大活躍を繰り広げる。民衆の願望の中に今もなお生きつづけるこれら英雄たちの復活劇を、快テンポの筆で見事に活写した『水滸伝』の続篇。
三国鼎立時代の最後に天下を統一した魏は、権臣・司馬炎に国を奪われて晋の時代となったが、諸王の権力争いから朝政は乱れた。女道士・石珠と武人・劉弘祖の二人は、続々と集まる憂国気概の同志と結んで、天下平定のために晋都洛陽をめざす。智謀あり、武勇ありの、武術、妖術の入り乱れる混戦のうちに、首尾よく勝利の日を迎える痛快な歴史物語。
三国鼎立時代の最後に天下を統一した魏は、権臣・司馬炎に国を奪われて晋の時代となったが、諸王の権力争いから朝政は乱れた。女道士・石珠と武人・劉弘祖の二人は、続々と集まる憂国気概の同志と結んで、天下平定のために晋都洛陽をめざす。智謀あり、武勇ありの、武術、妖術の入り乱れる混戦のうちに、首尾よく勝利の日を迎える痛快な歴史物語。
玄奘三蔵法師が天竺から持ち帰った真教は難解で、仏教は堕落し、世相は乱れた。時の高僧大顛、二代目孫悟空の石猿孫履真、猪八戒の忘れ形見の猪一戒、沙悟浄の弟子の沙弥の四人は、経の真解を求めてふたたび西天の旅へとおもむく。中国神怪冒険小説の醍醐味を十二分に伝える『西遊記』の痛快無類の続篇。
民衆の英雄『水滸伝』の生残りたちが、運命の糸にあやつられて再び大同団結し、戦いに斃れ、あるいは讒言によって殺された不運の兄弟たちの無念を晴らそうと、大陸と海を舞台に痛快極まりない縦横無尽の大活躍を繰り広げる。民衆の願望の中に今もなお生きつづけるこれら英雄たちの復活劇を、快テンポの筆で見事に活写した『水滸伝』の後日譚。