著者 : 小佐野彈
ビギナーズ家族ビギナーズ家族
セレブ一家に生まれた秋は、同性パートナーの哲大と静かな日々を送っていた。ある日、急逝した実父に二歳の異母弟、蓮がいたことが判明した。蓮の後見人となって哲大とともに「家族」を始めることを決意。三人は名門私立小学校への受験を試みる。それは世間の偏見とのたたかいでもあったー。
僕は失くした恋しか歌えない僕は失くした恋しか歌えない
性愛の対象が同性であることに気づいたのは、中学生の頃だったー。有名企業の経営者一族に生まれ、何不自由ない学生生活を送る「僕」。ある日、同級生男子への思いを綴った“妄想ノート”がクラスメートの女子に見つかってしまい…。BLマンガのようにはならない初恋、出会い系サイトでの冒険、大失恋に家族への露見ー胸焦がす想いを歌にたくして「お金持ちのダンくん」が歌人・小佐野彈になるまでを描く自伝的青春小説。
車軸車軸
「聖也と、あんたとあたしの三人で、やってみない?」-戦後成金の家に生まれ育ったゲイの潤。「したい。わたしもしてみたいです」-地方の裕福な実家を“偽物”と嫌悪する大学生の真奈美。一人のホストを“共有”。やがて互いを渇望するようになった二人の行く末は…暴力的なまでに切ない、愛の証明。
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