著者 : 小林久三
社内報殺人事件社内報殺人事件
社内報に掲載された随筆を読んだ時、杉本侑平は顔色を変えた。うまく脚色されているものの、そこに書かれていたのは自分と専務夫人との情事の一景。しかも筆者はかつての部下、戸張新一だったのだ。戸張の狙いを思いあぐねる杉本だったが、その数日後、戸張が何者かに殺害され、警察の手が杉本に延びてきた…。表題作のほか、鮮かなトリックが冴え渡る、傑作本格推理5篇を収録。
社内報に掲載された随筆を読んだ時、杉本侑平は顔色を変えた。うまく脚色されているものの、そこに書かれていたのは自分と専務夫人との情事の一景。しかも筆者はかつての部下、戸張新一だったのだ。戸張の狙いを思いあぐねる杉本だったが、その数日後、戸張が何者かに殺害され、警察の手が杉本に延びてきた…。表題作のほか、鮮かなトリックが冴え渡る、傑作本格推理5篇を収録。