小説むすび | 著者 : 小林節子

著者 : 小林節子

ばらとシャンペンばらとシャンペン

内気で控えめな日陰の姉を、 日向へ連れ出してくれたのは……。 両親の死後、ずっと自分のことを後回しにしてきたカトリーナ。 ある日、美人で甘やかされた妹が、地元の名士ルシアスにふられたと 泣きついてきたので、妹のためにカトリーナは彼の仕打ちを責めた。 これまで何かと助けてくれた友人でもあるルシアスと 仲違いしてしまうことを、心密かに悲しく思いながら……。 ところが、そんな姉の気持ちも知らず、何を思ったか妹が今度は、 ルシアスを姉に奪われたと誰彼かまわず吹聴し始めた! うろたえるカトリーナに、ルシアスが思いがけない提案をするーー 「僕らは婚約して、結婚に必要なものを君が揃えたら結婚するんだ」 私がルシアスと婚約? ふりをするということ? きっとそうよね……。 ロンドンでも女性にもてるルシアスにまさか本気で求婚されるはずがないと思い込んでいるカトリーナは、見せかけの恋人ごっこを始めるものと解釈。けれども彼は、今よりもっと君がすてきになるようにと、ばら色のドレスを買ってくれたり、しまいには指輪も……。

ばら色の頬にキスばら色の頬にキス

恋という病がこんなに苦しいなんて、 罹って初めて知りました。 看護師のローズはオランダを旅行中、突然の雷雨に襲われ、 雨宿りをさせてほしいと豪奢な屋敷に救いを求めた。 屋敷の主サイブレンはハンサムな紳士で、親切にもホテルまで 高級車で送り届けてくれた。すぐさまローズは彼に心を奪われて しまうが、地味で平凡な彼女にサイブレンが好意を抱くはずがない、 二度と会うこともない人なのだと自分に言い聞かせ、淡い想いを 封じ込めた。だが数週間後、ローズの働く病院に突然彼が現れる。 なんてこと。まさかサイブレンが外科医師だったなんて! 彼は昏睡状態にある友人の息子の専任看護師を探しに来たという。 そして誰あろう、ローズに白羽の矢が立って……。 内気な看護師ヒロインと穏やかな医師ヒーローのピュアなロマンス!お互いに惹かれ合い意識しながらも、なぜか言葉にして伝えられないもどかしさ。絶大な人気を誇るベティ・ニールズの魅力が、盛りだくさんに詰め込まれた珠玉作をお楽しみください。

赤毛のアデレイド赤毛のアデレイド

いつしかこの心を占めていたのは、 あなたの優しい声と、笑顔でした。 イギリスとオランダの病院間で交流が行われることになり、 赤毛が印象的な小児科の看護師アデレイドが推薦される。 候補者を視察しにオランダから来た医師のファン・エッセン男爵も、 彼女の献身的な働きぶりを見て、ぜひ来てほしいと声をかけてくれた。 無口だけれど、穏やかで魅力的な声で完璧な英語を話す彼。 長身で、笑うと得も言われぬすてきな表情になるハンサムな人……。 アデレイドは気づけば彼のことを考えてしまう自分を戒めつつ、 彼の役に立って喜んでもらいたい一心で、オランダ行きを承諾した。 ところがそこには、金髪に青い瞳のみごとな美貌をそなえた、 彼の“恋人”を自任する上流階級の令嬢が待っていた! 時代を遡って懐かしのロマンスや色褪せない恋物語を味わえるコレクション《ハーレクイン・ロマンス・タイムマシン》。本作は世界中の読者のみならず、数多くの作家たちから愛されるベティ・ニールズが1969年に書いたデビュー作で、2007年に惜しくもこの世を去った友人のアン・ウィールが生前に寄せた賛辞も掲載されていますので、お見逃しなく!

赤毛のアデレイド赤毛のアデレイド

いつしかこの心を占めていたのは、 あなたの優しい声と、笑顔でした。 イギリスとオランダの病院間で人事交流が行われることになり、 赤毛が印象的な小児科の看護師、アデレイドが推薦される。 オランダから候補者を視察しに来たファン・エッセン教授も、 彼女の献身的な働きぶりを見て、ぜひ来てほしいと声をかけてくれた。 無口だけれど、魅力的な声で完璧な英語を話す彼……。 長身で、笑うと得も言われぬすてきな表情になるハンサムな人……。 アデレイドは気づけば教授のことを考えてしまう自分を戒めつつ、 彼の役に立って喜んでもらいたい一心で、オランダ行きを承諾した。 ところがそこには、金髪に青い目のみごとな美貌をそなえた、 教授の“恋人”を自任する上流階級の令嬢が待っていた! 世界中の読者のみならず、数多くの作家たちから愛されるベティ・ニールズ。『赤毛のアデレイド』はそんな彼女の記念すべき処女作です。2007年に惜しくもこの世を去った友人のアン・ウィールが生前に本作へ寄せた賛辞も掲載されていますので、お見逃しなく!

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