著者 : 小津薫
ペリー・ローダンはポルレイターの武器、カルデクの盾への対抗手段として、惑星クーラトのケスドシャン・ドーム地下から持ってきた謎の手袋を使えないだろうかと考えていた。その実現可能性を探るため、商館がある惑星チェイラツで試験をすることにする。試験の実施者として選ばれたのは、ジェフリー・ワリンジャーひきいる科学者チームの一員で、なぜか手袋との親和性を持っている若者、ジョシュア・ガンダロだった…
ダルゲーテンのサグス=レトとケルマ=ジョは、その物質暗示者としての能力を利用しようとたくらむセト=アポフィスに支配され、工作員にされてしまった。エビ形アンドロイドにはいりこみ、テラナーを相手にさまざまな妨害工作を働いたのち、球状星団M-3の惑星インパルス2にふたたびもどってくる。生命の宿る巨木を撃って倒せとセト=アポフィスに命令されたためだったが、二名はその命令に疑問を感じはじめていた!
ベルリンを震撼させる連続殺人事件。その手口は共通していた。子供を誘拐して母親を殺し、設定した制限時間内に父親が探し出せなければその子供を殺す、というものだ。殺された子供が左目を抉り取られていたことから、犯人は“目の収集人”と呼ばれた。元ベルリン警察の交渉人で、今は新聞記者として活躍するツォルバッハは事件を追うが、犯人の罠にはまり、容疑者にされてしまう。特異な能力を持つ盲目の女性の協力を得て調査を進める彼の前に、やがて想像を絶する真相が!様々な仕掛けを駆使して描く驚愕の傑作。
わたしたちのご主人が殺された!アイルランドののどかな村で、ひつじ飼いのジョージが殺されたから、さあたいへん。ひつじたちは上を下への大騒ぎ。主人の無念をはらすため、世界一賢いひつじミス・メイプル、武闘派ひつじのオテロ、超記憶力を持つひつじモップルら、数十匹のひつじたちは、事件の調査に乗り出した。やがて明らかになる、死体に付いた謎の痕、村人たちが隠していた秘密、不可思議な女の存在…。深まる謎を解き明かすため、ひつじたちは大胆な行動に出る!むくむく可愛いひつじたちが謎に挑む、ひつじエンターテインメント小説。
幼い自分が暗い森をさまよっている。四阿が見えてきた。そこでは何かとても恐ろしいことが…何を見たのか話すんだ。怖がることはない、言ってごらん…女医エイミーは、はっと目を覚ました。耳に残る男の声。彼女は最近、毎晩のようにこの夢に苛まれていた。そんなある日、勤務先の総合病院で担当の患者が不審な死を遂げた。しかも彼女は、患者の娘がまったく同じ夢に慄いているのを知る。これはいったい。傑作医学心理サスペンス。