著者 : 小湊悠貴
横浜山手のホテル・猫番館で働くパン職人の紗良。 ここに勤めて早3か月、今日も“事情"を抱えたお客様がやって来るーー 長逗留して新作執筆中の人気小説家は、パンは食べないと言い出し…「黒猫とデニッシュ」、 ベル・スタッフの小夏が猫番館に就職したのは、スイートルームで過ごした贅沢な時間がきっかけで…「おひとりさまスイートルーム」、 特別ディナーをリクエストしたやり手の女性実業家は、パティシエの誠の元婚約者で…「赤い靴のセレナーデ」、 ウェディングパーティーのケーキセレモニーで、新郎新婦はそのサプライズ演出に…「薔薇園で祝宴を」 ーー噛みしめるのはパンのおいしさだけじゃない。おもてなしいっぱいのハートウォームストーリー第2弾!
思わぬ急病で教員採用試験を受けられなかった碧。就職活動をはじめて3カ月、縁あって私立女子高から内定をもらうことができた。 教師だった亡き母に、同じ道を歩むことを報告し、立派な教師になることを誓う。 その後、碧は「ゆきうさぎ」のアルバイトに復帰、恋人で店主・大樹との穏やかな日々が戻ってくる。 鎌倉への紅葉狩り、誕生日プレゼントの交換、ほんわかとした幸せに包まれていたある日ーー。 老舗旅館の女将で大樹の祖母・葉月が訪ねてくる。ふたりが交際していることを知った葉月は、碧の出勤日にあわせて来店。 「翡翠ナス」をリクエストするけれど、厳格なたたずまいの葉月に碧はすっかり萎縮してしまい……!? 小料理屋舞台のハートウォーミングストーリー、第8巻!
横浜・山手の洋館ホテルを舞台にしたハートウォームストーリー! 焼きたてパンが、お客様を笑顔に変えるーー。 3年間勤めたパン屋さんをやむなく離職したパン職人の紗良。 旧家の子女ゆえ祖父からお見合いを勧められるも、きっぱりと断って…?(「パン職人の再就職」) 腕を見込まれ、横浜・山手の「ホテル猫番館」に職を得た紗良。 ある日、気難しい料理長・天宮隼介の妻と娘が宿泊客として来館するが、親子には何か事情があるようで…?(「テディベアと朝食を」) 人なつっこいコンシェルジュの本城要。その陽気な笑顔の裏で、実は父親に打ち明けられずにいるある想いを抱えていて…?(「父と誓いのショットグラス」) 勤めていたパン屋さんで“師匠"と慕っていた和久井竜生と妻の寿子をホテルに招いた紗良。 しばらくぶりの対面なのに、師匠の態度はそっけなくて…?(「師匠と弟子の三日間」)
亡き母と同じ、教師の道に進むため、 教員採用試験に向けて入念な準備をしてきた碧。 だが、試験の直前に思わぬ体調不良に襲われ、緊急入院! 幸い、大事には至らなかったものの、試験を受けることはできなかった。 碧はなんとか前を向き、就職活動に励もうとするがーー。 一方、「ゆきうさぎ」は零一という新しい料理人を迎え、メニューにも変化が。 また、長い間胸に秘めてきた想いを伝え合い、 ついに碧と付き合うことになった店主の大樹は、 彼女を励ましてやりたいと考えていて……? 秋が深まる中、「ゆきうさぎ」の常連客たちにも転機が訪れる。 人生は悲喜こもごも。 だけどおいしいご飯はきっとあなたの支えになる。 小料理屋が舞台のハートウォーミングストーリー、第7巻!
甘くてかわいいだけじゃない、人気作家が描くスパイスの効いた“おいしい"話。 全五編収録。 女性専用の人材派遣会社『クッキー&クリーム』に所属している“フレンド要員"である七実。 今日の依頼人は、大学四年生の村本香住。「高校時代の親友と久しぶりで会う感じで」というリクエストのもと、 人気のデザートブッフェに行くことになるが……。 青木祐子「レンタルフレンド 」 父が突然会社を辞めて、たい焼屋を始めてしまった。 開店当初こそ行列ができたが、最近はうまくいっていないのが、中学生である藍にもわかる。 父の脱サラのせいで転校せねばならず、クラスメイトのモギタカシは超絶ウザいちょっかいをかけてくるし、 イライラしながら帰り道にある神社に寄ると、そこで狐目の不思議な青年と出会い……? 阿部暁子「たぬきとキツネと恋のたい焼き」 二人姉妹のわたしの姉は、子どものころから面倒見がよくて、 万事そつがなくて、なかなかの美人で、ちょっと意地悪だ。 17歳になった今でも子ども扱いしてくるので頭にきて、叔母のところに泣きつきにいくと、 姉とわたしにまつわるある「秘密」の過去を教えてられてーー。 久賀理世「明日のおもひでフレンチトースト」 僕の人生は、ひとことで言えば双六だ。 そこにはスタートからゴールまで、あらかじめ決められたマスが並んでいる。 盤上の僕はただの駒。両親がふるサイコロの目に従って、 ゴールに向かって淡々と進んでいけばそれでいいーーそう本城宗一郎は思っていた。 だが、同級生の高瀬誠と親しくなるうちに……? 小湊悠貴「悪友と誓いのアラモード」 「僕と、あんみつを食べてくれないかと思ってね」。 白昼堂々、上等なスーツに身を包んだ見知らぬ紳士にナンパ(?)された俺。 なんだかんだと丸め込まれ、ビルの谷間にあるひなびた甘味処であんみつを食べることになるが……? 椹野道流 「おじさんと俺」
大樹の前に、母方の叔父・零一が十数年ぶりに現れた。祖母の遺産を要求してくるが、「ゆきうさぎ」を売却しなければ支払えない。途方にくれる大樹をよそに、零一は連日のように来店し食事していくが……?
昼間のパート募集を始めた「ゆきうさぎ」。応募してきたのは、夫と別居し、ひとり息子と実家に身を寄せているというわけありの主婦で? 店主・大樹と碧の関係にも変化が!? ヒットシリーズ第5弾!
友人の玲沙から、母親の再婚相手のことがよくわからないと相談をうけた碧。碧のバイト先である小料理屋「ゆきうさぎ」につれてきてみてはどうかと提案するのだが…?
ある日、店に訪れた女性客と店主の大樹が親しげにしていた。女性は大樹の弟、瑞樹の妻だという。店を訪ねてきたことには理由がありそうだが、話したくないようで? “おいしい"シリーズ第3弾!
小料理屋「ゆきうさぎ」でバイトを続けている大学生の碧。若店主の大樹は最近、豚の角煮の研究をしている。先代の女将が、唯一レシピを教えてくれなかった料理だそうだが、その理由とは一体…?暖簾をくぐれば“おいしい”が聞こえる、小料理屋が舞台のほっこりドラマ。仲直りの手まり寿司、憂鬱に効くメンチカツ、再会の日替わりかき氷…などをご用意しています。
大学生の碧は、ある事情から極端に食が細くなってしまった。ある日貧血で倒れ、小料理屋『ゆきうさぎ』を営む青年・大樹に助けられる。彼の料理を食べ元気を取り戻した碧は、店でバイトすることに…?