著者 : 小野美由紀
路地裏のウォンビン路地裏のウォンビン
スラムで育ち、幼いころからスリで身を立てていたルゥとウォンビン。いつかこの生活から抜け出すことを願いつつも、生き延びるために汚れ仕事を避けることはできない。そんな二人を引き裂く出来事が起こる。養父母に引き取られ文化的な生活を手に入れたルゥにとって気がかりなのは、願ってもない別れ方をしたウォンビンのことだった。そして、偶然の邂逅からまたしても二人の運命が大きく動き始める。非力な二人がもがいた先に幸せはあるのかーー。『ピュア』で話題をさらった小野美由紀さんの書き下ろし小説。
ピュアピュア
遠い未来、地球軌道上の人工衛星で暮らす女性たちは、国を守るために子供を産むこと、そのための妊娠を義務付けられていた。ただしそれには、地上に棲む男たちを文字通り「食べる」ことが必要とされるーそんな変わり果てた世界で「普通の」女の子として生きるユミの葛藤を描き、ネット上で旋風を巻き起こした衝撃作のほか、幼馴染みの性的な変身をめぐって揺れ動く青春小説「バースデー」、未曾有の実験により12人の胎児の母となった研究者のドラマ「幻胎」など、性とともに生きる人々の姿を活写する5つの物語。
メゾン刻の湯メゾン刻の湯
「当たり前」の就職活動になじめず、内定のないまま卒業式を迎えたマヒコ。仕事も住居も危ぶまれる中、ひょんなことから東京の下町にある築100年の銭湯「刻の湯」に住むことに。そこにはマヒコに負けず劣らず“正しい社会”からはみ出した、くせものばかりがいてー。
メゾン刻の湯メゾン刻の湯
どうしても就活をする気になれず、内定のないまま大学を卒業したマヒコ。幼馴染の蝶子に誘われ、東京の下町にある築100年の銭湯「刻の湯」で暮らし始める。そこには、“社会の正解”からはみ出したくせものばかりがいてー。銭湯シェアハウスを舞台に描く、希望の青春群像劇!
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