著者 : 尾崎英子
たこせんと蜻蛉玉たこせんと蜻蛉玉
夫と死別し、不登校の息子と暮らすシングルマザーの早織。綱渡りのような日々を送るなか、早織には、淡路島ですごした高校時代の忘れられない恋があった。偶然の再会を機に、あの恋の結末にようやく向き合えた早織は。
竜になれ、馬になれ竜になれ、馬になれ
小学6年生の橘玻璃は、少し前から小児脱毛症を患っている。慣れないウィッグはかゆみと違和感、友人にバレるのではという不安でいっぱいだ。そんな矢先、将棋部に属するハルは「Hu・cafe」という将棋の指せるカフェを近所で見つけ、店主の夕子さんの人柄に惹かれるようになる。女流棋士として活躍していた夕子さんは、訳あって引退し、カフェを開いたというのだが…大人への階段を上り始めた少女が、将棋と向き合い、悩みや苦しみを受け止めてゆく様をみずみずしく描く成長小説。
私たちの願いは、いつも。私たちの願いは、いつも。
中学で同級生だった、二十八歳の女三人。設計士として「住まいを作る」仕事と向き合いながら、突如豹変した母親との関わりに悩む曜子。結婚し、娘を保育園に通わせて幸せな日々のはずが、なぜか満たされない紀子。優雅な実家暮らしだが、誰にも明かせない“秘密”を一人で抱えている朋美。神社で不思議な「小さいおじさん」を見たとクラス会で朋美が話したことから、それぞれの日々が少しずつ変化し始めて…。
小さいおじさん小さいおじさん
中学二年のときに同じクラスだった、28歳の女性三人。設計士として仕事と向き合いながらも、突如豹変した母親との関わりに悩む曜子。結婚し、娘を保育園に通わせる日々。幸せなはずなのになぜか満たされない紀子。優雅な実家暮らしだが、誰にも明かせない“秘密”を一人で抱えている朋美。仕事、家族、恋愛ー同窓会で再会した三人の人生が交錯するとき、そこには神社に潜むという、あの不思議な小人がいて???ボイルドエッグズ新人賞の第15回受賞作。
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