著者 : 山口さやか
奇譚・推し活・ちょっとSF!? デビュー作ながら、韓国で14刷突破! 3か国語で翻訳された、話題の短篇小説集。初の邦訳! 気鋭作家イ・ユリが描く、優しさとユーモアが漂う独特世界。 ある朝、彼氏の手がブロッコリーに…! 日常にひょっこり顔をだす、不思議な出来事。 へこんでいた心をスカッと救う8つの物語。 ★人気作家たちも絶賛! ──────────────────── 「来る途中で拾っただけ」と平然と繰り出される ユーモアとウィットも一級品で、長所を挙げたらきりがない。 ──ク・ビョンモ(小説家 『破果』『破砕』) 幻想的だが現実味があり、ロマンスのようだがそうではない気もする、 数枚のカードを見せられた後、不意に裏返されると、 何だったか見失ってしまう妙な物語。 ──パク・ソルメ(小説家 『未来散歩練習』『影犬は時間の約束を破らない』) ──────────────────── 時につまづき、失い、溺れかけても…… 私たちはゆるやかに助け合って、前を向く。 「一生懸命やってもダメなことってあるよね。 生きてたら必ずある、そういうこと」(本文より) 不思議だけれど、私たちの切実さと繋がる物語。 読めばあなたも語りたくなるはず! ★各篇あらすじ ──────────────────── 「赤い実」……鉢植えから亡き父の声がする 「ぷかぷか」……アイドルを推しすぎて大ピンチ 「ブロッコリーパンチ」……ある朝、彼氏の右手がブロッコリーに 「爪の影」……真夜中に元恋人の霊が現れた 「アオサギクラブ」……絶望の淵を歩いていたらアオサギクラブに誘われて 「チーズの月とビスコッティ」……僕の相棒は石ころ 「平べったい世界」……半透明になった私と継母 「イグアナと私」……イグアナに泳ぎを教えたら ────────────────────