著者 : 山崎まどか
人気作家のアリスはダブリンを離れて田舎に移り住み、倉庫作業員の男性と知り合う。アリスの親友アイリーンは恋人との別れから立ち直れずにダブリンで鬱々と暮らし、アリスと長文メールを交わすが……。社会の理想と現実の差に苦しむ若者たちを描いた長篇小説
「上質で面白い、短篇小説の商業文芸誌を作りたい! 」と志し、 「もっと活躍したいプロ(自称可)の小説家」ではじめた『吟醸掌篇』の第5号! 今回は女性作家ミステリ号。新作短篇4本に翻訳1本、秀逸な読書案内に作家紹介とコラムも充実しています! ●目次 【表紙】山崎まどか(装幀・装画) 【コラム】 《ミステリと女性作家》 空知たゆたさ「(わたしの愛する短篇作家5)エリサベス・ボウエン─事件と生活の共犯性」 50-53 杉山志保 「銀輪の音 凛々と響かせよ ミステリの妖精(エルフ;)仁木悦子よ!」 54-57 頭木弘樹 「理想のミステリとしたシャーリー・ジャクスン」 58-61 《女性作家のミステリ わたしの短篇ベスト3》79-89 ・寺田和代「凡人の内なる悪や恐怖をあぶり出す不穏な心理劇」(P・ハイスミス、R・レンデル、ローリー・リン・ドラモンド) ・うた「女性がミステリーを語るとき何が起こるか」(アガサ・クリスティ、ミネット・ウォルターズ、ローリー・リン・ドラモンド、カリン・スローター、パトリシア・コーンウェル) ・伊東晶子「変わり続ける女性探偵たち──激辛はイヤ、でも生ぬるいのもちょっとね」(キャサリン・ルイーザ・パーキス、アマンダ・クロス、B・K・スティーブンス) 【翻訳】 レベッカ・ハーディング・デイヴィス/(訳)まえだようこ「船長の話」 (画・八木橋幸子) 62-78 【創作】 小沢真理子「黒の方法」(画・小春あや) 2-25 村木美涼「eフィーバー」(画・とどろきみゆき) 26-49 浅野里沙子「見えざる影」(画・三堂懐古) 90-111 栗林佐知「ばあちゃんは見ている」(画・小春あや) 112-131 【プロフィール】 132-134 【お知らせ】 ・けいこう舎の刊行物 表2(表紙ウラ) ・けいこう舎マガジンの好評連載企画 136 ・「寄稿してもいいな」と思ってくださったみなさまへ 表3(裏表紙ウラ)
マリアンは、お手伝いの息子コネルとは幼馴染。惹かれ合い、周囲に内緒で付き合い始めるが、高校卒業前に別れてしまう。だが同じ大学に通うことになりーー。劣等感や社会格差、すれ違いで引き裂かれた男女の恋愛の機微を描く、全世界100万部超の傑作長篇小説
フランシスは作家志望の21歳の大学生。かつての恋人のボビーと共にダブリンでポエトリー・パフォーマンスを行っている。二人の才能に目をつけたジャーナリストのメリッサと親しくなるが、フランシスはメリッサの俳優の夫に惹かれていく……。BBCドラマ化決定
近年の再評価により注目を集める獅子文六作品だが、生前発表されていた短篇小説の多くは、現在は読むことができなくなっている。それらは戦前から昭和中期までに発表されながらも、今読んでもモダンでフレッシュな魅力を届けてくれる。本書は編者監修のもと表題作「断髪女中」を筆頭に“女性”が活躍する作品にスポットを当てた初文庫化作品多数のオリジナル短篇集。
赤いTシャツと運命の出会いの関係とは。今日市場が落ち込んでいるのはなぜ? 完璧なロボットが返品された理由──多才で知られるアメリカの人気俳優が著した切なくも笑えて胸を打たれる63短篇。