本書は同誌主宰者・柴野拓美が、ここ10年間の掲載作から代表的傑作を精選・集成した、SF文学の新時代到来を告げる記念碑です。
視床下部から航宙刺激ホルモンを分泌し、超光速航行を可能にした人類で唯一の存在、“脳”。“大闘争”の後滅亡した人類に代って、Brainより無数に生み出されたクローン脳“脳”は、“船”を操り背面世界を非対称航行する。そして超未来、クローンの“脳”に異常が発生した。このままでは航行自体が不可能となり、背面世界で2度めの終局を迎えることになってしまうが…。超未来史を描く究極のSF巨篇第1巻。