著者 : 山田洋次
お正月に寅さんが帰ってくる! 12月27日の全国ロードショーを前に、すでに話題騒然のシリーズ最新作。そのノベライズを手がけたのは、山田洋次監督の信頼もあつい作家・小路幸也。「男はつらいよ」シリーズ初の小説化作品です。 寅さんの甥っ子である満男は会社員から小説家に転身し、人気作家の仲間入りをしかけている。しかし家庭生活のほうは、6年前に妻を病気で失い、中学3年生の娘ユリと2人暮らし……。 一方で、ヨーロッパで夫・子供との家庭を持ち、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の職員として働く、かつての満男の恋人の泉(イズミ・ブルーナ)は、シリア難民の窮状を訴えるべく、国連スタッフとともに来日している。そんなイズミが、出版社が主催する書店での満男のサイン会に姿を現す。数十年ぶりの再会を果たす2人ーー。 誕生50年。23年ぶりの新作にして、「男はつらいよ」シリーズ第50作となる記念碑的作品をノベライズ化。 満男(吉岡秀隆)と、かつての恋人・泉(後藤久美子)との短い再会を軸にした現在進行系の物語に加え、さくらや博、スナックの経営者になっているリリーたちの想い出として描かれる若き日の寅さんの姿、声、そして笑顔。さらには瑞々しくも美しいマドンナたちの残像までを、『東京バンドワゴン』シリーズなどで名を馳せる人気作家・小路幸也が、爽やかで、しかも独特の温かい筆致で活字化しました。 映画ではわからなかった登場人物たちの関係性や心の葛藤が描かれるほか、ちょっとしたエピソードの挿入も、活字作品ならでは味わいとして堪能できます。寅さんファンの心に感動と感激を刻むこと間違いない映画作品に加え、ぜひとも日本中のファンに届けたい一冊です。
NHK土曜ドラマ「少年寅次郎」原作!文化放送で2年間放送され大人気を博した倍賞千恵子さんの朗読を19話抜粋してCDに収録!
現在、好評放送中のNHK土曜ドラマ「少年寅次郎」の、山田洋次監督が初の小説にチャレンジした原作小説。 え!寅さんの名付け親はあの人だったの!!!御前様が禁断の恋を?タコ社長のために寅さんが敵討ち?東京大空襲でおいちゃんとおばちゃんは……。さくらは昔から寅さんより賢かった!! 映画でおなじみの柴又の面々の衝撃エピソードが次々明かされていきます。瞼の母のお菊、あの散歩先生も登場。映画の中の出来事とクロスオーバーしていく新たな真実……。 日本映画史上、最大のヒーロー「寅さん」。1969年の第1作以来、特別編を含む全49作が公開された映画『男はつらいよ』シリーズは、いまなおひんぱんにテレビ放送されるなど、その人気はまさに“永遠不滅”級! 本作は、2011年1月より2年間にわたり全50巻が刊行された『寅さんDVDマガジン』に連載された、山田洋次初の小説「けっこう毛だらけ 小説・寅さんの少年時代」を改題、改稿の上、大幅加筆した単行本作品。 「2・26事件」の朝に帝釈天に捨てられたという衝撃の誕生秘話から柴又を飛び出すまでの十数年を、隠居中?それとも旅先? とにかく元気な寅さんがほろ酔い気分で語ります。 育ての母親に実の父。早逝する兄や出征する恩師たち、そして青ばなをたらした友人たち……。映画シリーズには登場することのないキャラクターたちが、笑いと涙の物語を奏でます。 え!寅さんの名付け親はあの人だったの!!! 御前様が禁断の恋を? タコ社長のために寅さんが敵討ち? 東京大空襲でおいちゃんとおばちゃんは……。 さくらは昔から寅さんより賢かった!!(笑) 映画でおなじみの柴又の面々の衝撃エピソードが 次々明かされていきます。 瞼の母のお菊、あの散歩先生も登場。映画の中の出来事とクロスオーバーしていく新たな真実……。 さらにさらに、つい最近、生まれて初めて健康診断に行ったという寅さんは……。 最後の映画『寅次郎 紅の花』から23年。寅さんが活字になって帰ってきた! ファン待望にして騒然の一冊!
無神経な夫・平田幸之助の言動に、それまで一家を支えてきた嫁・史子がついにキレた。妻として母として嫁として、いなくなって初めてわかる史枝の有難み。後悔しつつも素直になれない幸之助に、周囲の心配は募るばかり……。山田洋次監督の傑作映画を、「東京バンドワゴン」の小路幸也がノベライズ。笑いと涙で家族の愛情を描く、喜劇シリーズの総決算!
熟年離婚の危機を乗り越えた平田周造は、運転好きの頑固な高齢者。しかし自損事故をきっかけに、家族に「免許返納」を求められ憤慨する。そんな折、彼は高校時代の同級生と再会し、互いの境遇の違いを実感させられるのだった。「男はつらいよ」の山田洋次監督が描く新作喜劇映画シリーズ、小説化第2弾!
長年連れ添った妻の誕生日の夜、平田周造は離婚届を突き付けられた。翌朝、犬の散歩に出ようとすれば、次男は結婚したい相手がいると言い出し、家に戻れば長女が亭主と別れたいと泣いている。二世帯住宅で開かれた家族会議は予想もしない展開に!? 「男はつらいよ」から20年、山田洋次監督の待望の喜劇を、「東京バンドワゴン」の小路幸也が小説化!
原爆を落とされ、壊滅的な被害を受けた長崎でひとり暮らす母と、原爆で命を落とし、3年後に亡霊となって母の前に現れた息子の物語。山田洋次監督、吉永小百合・二宮和也主演映画の小説版。