著者 : 山田美妙
いちご姫・蝴蝶 他二篇いちご姫・蝴蝶 他二篇
「ああ小、小、男子など何でもない!」公家の姫君から女盗賊へ、戦国末世を流転する美貌の烈女いちご姫。二葉亭四迷と並ぶ言文一致の先駆、山田美妙(一八六八ー一九一〇)はその新奇華麗な文体で一躍明治文壇の寵児となった。挿絵の裸体画が論争を呼んだ「蝴蝶」、「武蔵野」「笹りんどう」と同時代評・注を収録。
美妙文学選美妙文学選
様々な方面に手を伸ばし、結局大成しなかった山田美妙は、歴史小説にその本領を発揮したと言ってよい。本書では、初期の『武蔵野』『蝴蝶』及び後期の『四郎高綱』『二郎経高』を採り上げた。いずれも初出により、『武蔵野』以外は初の注釈の試みである。付録として、「山田美妙歴史小説一覧」を掲載。50作品の初出が一覧できる。
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