著者 : 峰星ふる
転生した記憶を取り戻したことで、覚醒前の魔王の末裔・アレスに救い出され、殺される運命を逃れた皇子シリウス。内なる邪神の声に抗いつつ、魔導師団の団長となって市民を守るアレスの後を追って、シリウスも魔導師団に入団するが、そこにはアレスを絶望に突き落とす魔王側の罠が待ち構えていた。前世での記憶を頼りに様々な危機を乗り越え、シリウスはアレスの闇落ちを阻止していく。一方で、美しく成長したシリウスをいつか手放す未来を覚悟しつつ、再び一人になる孤独に耐えがたい絶望を抱えていたアレスは、シリウスからずっと秘めていた熱い恋情を明かされてーー!?
ある日突然、自分がRPGのキャラとして転生したのだと気付いた囚われの皇子シリウス。それも、ラスボス覚醒のきっかけとして殺され、その後ゲーム終盤でアンデッドとして甦って敵になる、というとんでもないキャラだ。死にたくないシリウスは、自分を殺しに来た覚醒前の魔王の末裔・アレスに「僕と取引しよう」と持ちかけ、流れ者のアレスと旅に出る。魔族の特徴である黒い髪を持つせいで偏見を受けてきたアレスだが、シリウスの純粋な心や、魔力を乗せた特別な歌声で周囲に受け入れられ、前向きな気持ちを取り戻していく。しかし、アレスを狙うように訪れる魔族の攻撃に、内なる邪神の声が囁きかけ、アレスを闇落ちさせようとしてきて…?
ある日、目の前で異世界召喚された女子高校生を助けようとしたサラリーマンーに更に巻き込まれた高校生の伊勢原裕也。けれど一人だけ違うところへ落ちた先は、血まみれの甲冑の男の腕の中だった。その場で気絶した裕也が目を覚ますと、何故かベッドの上で!?甲冑を脱いだ中から現れたのは、銀髪の美神の如きイケメン。名をルトという。しかし、ルトは話もろくに聞かずに「俺の天使」と裕也を抱きしめて、強引に体を繋げようとしてきて…!?どうやらルトは途轍もない魔力を持つゆえに世間から隔離されて育ったためにコミュ障気味で、雛のように裕也に執着してしまったらしいが…?