著者 : 川又千秋
生涯、猫を愛した「日本のクリスティー」仁木悦子による本邦初の猫文学アンソロジー(1980年・立風書房刊)を待望の復刊! ミステリー、SF、童話、純文学、落語、漫画の各界の豪華執筆陣による、ミステリアスな12匹の猫の物語。和田誠による装丁・イラストも魅力的な一冊。 【収録作】 「猫の年齢」 西東登 「ピーや」 眉村卓 「お富の貞操」 芥川龍之介 「猫文法」 川又千秋 「猫の皿」 古今亭志ん生 「猫の殺人」 吉行理恵 「ねこ忍」 水木しげる 「復讐は彼女に」 小泉喜美子 「ネコ」 星新一 「ねこんしょうがつ騒動記」 あまんきみこ 「誘拐者たち」 仁木悦子 「猫の泉」 日影丈吉 編者解説 仁木悦子 「猫の年齢」 西東登 「ピーや」 眉村卓 「お富の貞操」 芥川龍之介 「猫文法」 川又千秋 「猫の皿」 古今亭志ん生 「猫の殺人」 吉行理恵 「ねこ忍」 水木しげる 「復讐は彼女に」 小泉喜美子 「ネコ」 星新一 「ねこんしょうがつ騒動記」 あまんきみこ 「誘拐者たち」 仁木悦子 「猫の泉」 日影丈吉 編者解説 仁木悦子
「蛇不老だ、捕まえろッ」火星辺境の町で素密素は荒くれ者から逃げる娘を助けるが…(第一話「火星の白蛇伝説」)。金星に降り立った怪人・達達の目的を突き止めて欲しいとの依頼を受け、素密素は謎の古代遺跡へと潜入する(第二話「金星“〓歌(ミンガ)城”の秘密」)。スリルとロマンに満ちた幻想SF冒険譚!短篇「“嵐”エンジン開発秘話」を併録。
1948年。戦後のパリで、シュルレアリスムの巨星アンドレ・ブルトンが再会を約した、名もない若き天才。彼の創りだす詩は麻薬にも似て、人間を異界に導く途方もない力をそなえていた…。時を経て、その詩が昭和末期の日本で翻訳される。そして、ひとりまたひとりと、読む者たちは詩に冒されていく。言葉の持つ魔力を描いて読者を翻弄する、川又言語SFの粋。日本SF大賞受賞。
平凡な大学生、滝寺治は、軍事マニアの先輩床井謙二に誘われ、硫黄島の自衛隊基地に皿洗いのアルバイトに出向くことにした。好待遇のもと、青春を謳歌する二人であったが、基地周辺では、米軍最新鋭空母「ロナルド・レーガン」や、艦戦機F/A-18「ホーネット」が、何やら不穏な動きを見せていた…。日米安保条約の“新ガイドライン”が想定する『周辺事態』に巻き込まれ、自衛隊の臨時業務支援隊に“志願”させられてしまった治たちの運命は!?最新の軍事情報を駆使した、近未来シミュレーション決定版。
敗色濃い南海の孤島ラバウル。そこには今や戦争の帰趨には関係なく取り残された日本軍将兵たちがいた。すでに闘うべき戦闘機も艦船も殆どない。しかしこのまま座して敗戦を待つというのも面白くない。そこで考えだされたのが、何とも奇妙で大胆な奇襲作戦。目標は真珠湾だ。
戦争が終った4年目の夏-。原因不明の発熱と頭痛に悩まされている丈太郎は、彼の最後となるかも知れない15歳の夏を母の故郷の家の土蔵で送っていた。ある日のこと、土蔵の窓から外を見ていた丈太郎はひとりの少女を見かける。その瞬間、彼は彼女こそ自分が求めていた夢であることを直感する。しかし、突然そこにあり得べからざる光景が現われた。少女は成熟し、そばに男がい、辺りの風景は一変している…。(「幻窓の夏」)。7つの星にも似て輝く好短篇集。
人類の入植時代から7百年。火星の苛酷な環境のなかで人類は機械と共生関係を結ぶことで生きてきた。しかし、いまや人類と機械との幸福な関係は崩れつつあり、火星は混沌と荒廃から破滅に瀕していた。その火星を救うためには伝説の機械神となったローテ・ブリッツの覚醒が必要なのだが…!?前作『火星甲殻団』の時代から5百年後の火星を舞台に、新たな世界創造の物語を描く最新刊。
朝、あなたは目を覚ます。財布には3万3千円。待ち構えるトラップをクリアし、会社にたどり着き、見事仕事をやりとげねばならない。さあ、次のコマンドは?…サラリーマンの日常をファミコン風にシミュレートした「あなたはしにました」をはじめ、猫言語の発達を描く「猫文法」、パロディコミック、「ねじ式クエスト」など、盛りだくさんの、パラレルなショート・ショート集。
24世紀後半の火星。頓挫した惑星改造計画により、取り残された植民団の末裔は機械との共生社会を築きあげていた。知性ある機械生物とも呼べるそれは〈ヴィートル〉と呼ばれ、人間とお互いに助け合って生きていた。人間の相棒を盗賊団に殺された〈ヴィートル〉ローテ・ブリッツは彼らに復讐を誓った。そして新たな相棒ノルド・ヴェストを得て〈ヴィートル〉ローテ・ブリッツの復讐が今始まる!カヴァー、口絵は横山宏氏製作によるジオラマ写真で構成!