著者 : 庵原高子
青あらし青あらし
あのとき吹いた青あらしは、海台風のように激しかった!昭和、平成、令和の時代を市井で生き抜いた作家が自らの生涯を振り返り、失ったもの、得たものを凝視しながら、海の香り漂う豊かな作品世界に昇華させた、著者最後の長編小説!
波と私たち波と私たち
家父長制のもと戦争の波に流され、戦後を生き抜いてきた“女ともだち”の人生の終焉(自殺)を、ヴァージニア・ウルフに重ねて描いた表題作ほか、長年連れ添った夫婦のかたちを静謐な筆致で描いた短篇群に、随筆を加えるー円熟味の増した著者が達した新境地!
ラガーマンとふたつの川ラガーマンとふたつの川
真のスポーツマンシップは戦争の現実にふれて戦慄した。「戦争はスポーツとは違う…」隅田川とスンガリー川。ふたつの川のあわいに生きた元祖ラガーマンの数奇な生涯を描く、大河長編小説!
商人五吉池を見る商人五吉池を見る
日露戦争に出征して生還、関東大震災を経てなお、太平洋戦争を生き抜き、戦後の繁栄を支えたひとりの商人の生涯ー東京市麹町に一代で羅紗問屋を築いた自らの父をモデルに描く著者渾身の長編大河小説!
降誕祭の手紙/地上の草降誕祭の手紙/地上の草
昭和三十四年、「降誕祭の手紙」で芥川賞候補になって以来、戦後の激動期を家庭人として過ごしながらも、ふつふつと漲る文学への思いを絶やさずに生き続けた人生ーその熟成の過程を余すところなく収録した、著者畢生の自選作品集!
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