著者 : 影山徹
空飛ぶ鳥人、衆人環視下で消えた落語家、一角獣のツノに貫かれた死体…「行き過ぎた技巧派」芦辺拓が生み出した綺羅星の如き名探偵たちが、読むものを奇想とケレンに満ちた「探偵小説」の世界に誘なう。渾身の自撰傑作集!
ぼくは44号、ニュー・シリーズ864962ですー。時は1490年。オーストリアの寒村の、古城で営まれる印刷所に一人の少年がやってきた。この奇妙な名前のほか記憶のない少年が巻き起こす、不思議な事件を描く異色の物語は、トウェインの死後第三者の手で改竄され刊行された。本書はその後の研究成果から、トウェインの手による真作にして最高の決定版とされた版を元にした。圧倒的な面白さに満ちた、名翻訳でおくる幻の名作。
高さ10メートルの飛込み台から時速60キロでダイブして、わずか1.4秒の空中演技の正確さと美しさを競う飛込み競技。その一瞬に魅了された少年たちの通う弱小ダイビングクラブ存続の条件は、なんとオリンピック出場だった!女コーチのやり方に戸惑い反発しながらも、今、平凡な少年のすべてをかけた、青春の熱い戦いが始まるー。大人たちのおしつけを越えて、自分らしくあるために、飛べ。
密室で決定されたオリンピック代表選考に納得のいかない要一は、せっかくの内定を蹴って、正々堂々と知季と飛沫に戦いを挑む。親友が一番のライバル。複雑な思いを胸に抱き、ついに迎える最終選考。鮮やかな個性がぶつかりあう中、思いもかけない事件が発生する。デッドヒートが繰り広げられる決戦の行方は?!友情、信頼、そして勇気。大切なものがすべてつまった青春文学の金子塔、ここに完結。
浅見光彦に豪華客船「飛鳥」での世界一周クルーズ取材の依頼が舞い込んだ。しかし、出航直前、浅見は「貴賓室の怪人に気をつけろ」という謎の手紙を受け取る。そのうえ、貴賓室であるロイヤル・スイートの一室には作家・内田康夫までもが乗っていた。ただならぬ予感をはらみながら、船は大海へ華々しく出航した。だがその後、船内では数々の怪事件が発生するー。絶対不可能な状況の中、犯人はどうやって犯行に及んだのか。浅見光彦と岡部和雄、二人の名探偵が船上の“罪と罰”に迫る!浅見光彦が初めて海外へ飛び出した記念碑的長編。