著者 : 愛野史香
あの日の風を描くあの日の風を描く
京都市にある美大の油画科を休学中の稲葉真は、従兄の稲葉凛太郎の声がけで狩野探幽の血縁であり、父が狩野派を破門された清原雪信の娘・平野雪香が描いた襖絵の復元模写制作を手伝うことになった。 チームメンバーは修士二年・土師俊介と修士一年・蔡麗華。 襖絵は、十二面の花鳥図だが、現存するのは九面と切り貼りされた一部のみ。 果たして三人は、復元模写を完成させることができるのか? 創作することの苦悩と幸福を濃やかに描き切った感動長篇! 第一章 ボロボロの家宝 第二章 消えた鳥 第三章 風の出所 第四章 修復と模写 第五章 二本目の筆 終 章 花鳥図
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