小説むすび | 著者 : 成澤昭徳

著者 : 成澤昭徳

【POD】供犠【POD】供犠

発売日

2023年6月21日 発売

[商品について] ー哲学×ミステリー×私小説ー 或る夏の日、春に医学部精神科を卒業して、病院で実際の診療に携わり始めたばかりの砧は、叔母の嫁ぎ先である蓮沼家の別荘に滞在するためにある高原の駅に降り立った。小高い丘の上にある英国チューダー王朝風の様式を模倣した白い瀟洒な館で幼馴染の従妹・美果との久しぶりの再会を楽しんだ砧は、美果の押しかけ婚約者で小説家志望の氷室に頼まれて、幼いころに美果が患った神経症の治療の詳細を知るために、彼女をを治療した砧の恩師・藤波教授に氷室を紹介することになる。それが悲劇の始まりになることも知らずにーー信仰、哲学、秘学、そして人間の業が交錯する人間の実存を問う物語。 [目次] 第一部 蓮沼家の降霊祭 第二部 蛭間神父の犯罪 [担当からのコメント] 本書は、おそらく読んだ人の数だけ読後感のある特異な性質をもった物語であるといえます。そして人とは異なる自分だけが持つその読後感は、きっとこの物語を読んだことの正しい答えとなるのだろうと思います。この読後感を味わいたい方は、ぜひご一読ください。 [著者略歴] 成澤 昭徳 昭和17年 生まれ 昭和38年 詩集≪処女≫思潮社刊 昭和45年 詩集≪神秘≫青土社刊 平成30年 小説『飛鳥(あすか)伝説』文芸社刊 令和2年 戯曲『背教者』文芸社刊 令和3年 小説『暗い館』22世紀アート社刊

【POD】暗い館【POD】暗い館

発売日

2022年9月26日 発売

[商品について] ー雪も清浄だし、寒さも清浄だ。この中で死んだら、僕の穢れも少しは許されるだろうー 《殺人、即ち完全犯罪は芸術だ》と思っているのだーー。 17歳の早春、文学青年の「僕」がはじめて親友である菊巳の家、湖の畔に佇む古風な2階建ての西洋館に訪れたとき、冗談とも付かない様子で彼はそう言った。僕は菊巳に対してどこか不穏な感情を抱きながらも、彼との付き合いは続け、西洋館を中心に巻き起こる菊巳の家族の複雑な秘め事の坩堝を垣間見ていく。--ひとりの青年の苦悩を通して自由であること意味を問い直した、19世紀のロシア文学をも彷彿とさせる哲学的小説。 [目次] 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章 著者紹介 [出版社からのコメント] 小説は人の手によって生みだされた物語であると同時に、その時代を生きる人々を映す鏡でもあり、また過去の時代の残り火から発せられる残照でもあります。本書の物語が、その世界の中に何を宿すのか、ぜひ手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。 [著者紹介] 成澤 昭徳(なりさわ・あきのり) 昭和17年生 昭和38年 詩集『処女』思潮社刊 昭和45年 詩集『神秘』青土社刊 平成元年 小説『供犠』勁草出版サービスセンター刊 平成14年 詩集『座標系』私家版 平成30年 小説『飛鳥(あすか)伝説』文芸社刊 令和2年 戯曲『背教者』文芸社刊

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