おまえが今、抱いているのはおまえの死だ。おまえは、おまえの死を愛撫しているのだ。そう、そうやってもっときつく、もっと強く抱いておくれ。おまえが抱いている死は、おまえ自身になるのだから、おまえは恐くはないだろう。恐くはないはずだ。そんなにいとおしく愛撫してくれているもの。おまえの死を…屈折した若者の心と、生への歯軋り。 1997/01/20 発売