小説むすび | 著者 : 押野素子

著者 : 押野素子

ザ・メモリー・ライブラリアンザ・メモリー・ライブラリアン

グラミー賞2025、クインシー・ジョーンズ・トリビュートで披露したマイケル・ジャクソンのカヴァーが話題! グラミー賞10回ノミネート、アカデミー賞受賞作『ムーンライト』出演。 シンガー・ソングライターとして、俳優として、世界を更新し続けるジャネール・モネイ、初の小説がついに翻訳刊行! 「クリーンな人間」であることがよしとされ、記憶が管理される社会。その中心街の女王として君臨するセシャトは、日々増え続けるまがい物の記憶に頭を悩ませていた。原因を探るうち、彼女は自身にも消去された記憶があると知りーー「記憶のアーキビスト」 亡き父から、一生に一度だけ時間を戻すことができる宝石を授かったアンバー。窮地に陥る家族に、彼女は宝石を使うか苦悩するーー「変更保存」 グラミー賞ノミネートアルバム『ダーティー・コンピューター』の世界観をベースに、5人の作家とコラボレーションし、世界が今まさに直面している分断の問題を描く。NYタイムズベストセラー、ワシントンポストやバズフィードでも絶賛の傑作! 《訳者紹介》 ・安達眞弓 海外ミュージシャンやセレブのメモワール、ミステリなどの翻訳を手がける。訳書に『この、あざやかな闇』『僕は僕のままで』『どんなわたしも愛してる』『死んだレモン』『悪い夢さえ見なければ』『ジミ・ヘンドリクスかく語りき』などがある。 ・押野素子 主に黒人文化・歴史に関するフィクション&ノンフィクションの翻訳を手がける。訳書に『フライデー・ブラック』『THE BEAUTIFUL ONES プリンス回顧録』『ヒップホップ・ジェネレーション』『ディアンジェロ《ヴードゥー》がかけたグルーヴの呪文』などがある。 ・瀬尾具実子 訳書にバラク・オバマやビル・ゲイツも絶賛した『未来省(The Ministry for the Future)』がある。 ・ハーン小路恭子 専修大学国際コミュニケーション学部教授、米文学者。訳書に「マンスプレイニング」の流行語を生んだレベッカ・ソルニットの『説教したがる男たち』などがある。 ・山崎美紀 東京都出身。訳書に『この密やかな森の奥で』『森に帰らなかったカラス』などがある。

チャーチ・レディの秘密の生活チャーチ・レディの秘密の生活

甘く、切ない彼女たちの“秘密”。全米図書賞最終候補、ペン/フォークナー賞受賞、最注目アフリカ系アメリカ人作家による初短篇集。 毎週月曜に訪れる愛人の牧師のため母はピーチ・コブラーを作り、オリヴィアは彼を神と信じる。牧師夫人に恋焦がれる少女ジャエルとその日記を盗み読む曾祖母。母を献身的に介護するも名前を呼ばれない娘──自らの欲望に従うこと、教会、母娘の葛藤を親密に描き、全米を魅了した4世代・9つの彼女たちの物語。解説=小澤英実・榎本空 【原著】Deesha Philyaw, The Secret Lives of Church Ladies(West Virginia University Press, 2020) ユーラ  EULA ノット=ダニエルーーダニエルではない男  NOT-DANIEL ディア・シスター  DEAR SISTER ピーチ・コブラー  PEACH COBBLER 降雪  SNOWFALL 物理学者との愛し合いかた  HOW TO MAKE LOVE TO A PHYSICIST ジャエル  JAEL 既婚クリスチャン男性のための手引き書  INSTRUCTIONS FOR MARRIED CHRISTIAN HUSBANDS エディ・リヴァートがやって来る時  WHEN EDDIE LEVERT COMES 謝辞 解説 ハガルの娘たち(榎本 空) 彼女たちの欲望、その名づけえぬもの(小澤英実)

フライデー・ブラックフライデー・ブラック

「シャープでダークでユーモラス。唸るほどポリティカル。恐れ知らずのアナキーな展開に笑いながらゾッとした」 ーーーブレイディみかこ(英国在住保育士、ライター) 「毎日の生活に侵食する、暴力と格差と不条理。ケンドリック・ラマーの『To Pimp a Butterfly』を最初に聴いた時のように、ドナルド・グローヴァーの『Atlanta』を最初に見た時のように、すべてのエピソード(短編)を夢中になって読み進めた」 ーーー宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)  『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー・リストに初登場13位でランクインし、同紙のレビューでも激賞。『Vogue』『Elle』といったファッション誌や「ハフィントン・ポスト」「バズフィード」などのネットメディアでも取り上げられ、人気テレビショー「Late Night with Seth Meyers」に著者本人が出演するなど、新人としては異例の注目を集めた新進作家、ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー。そのデビュー短編集『フライデー・ブラック』の初の邦訳版(訳者はブラックカルチャーに縁の深い米国在住の翻訳者/ライターの押野素子氏)。  現代に生きるアフリカ系アメリカ人につきまとう暴力と理不尽さを描いて鮮烈な印象を残す「フィンケルスティーン5」、大量消費社会のグロテスクな姿をホラー的感覚でブラックユーモアたっぷりに描いた表題作 「フライデー・ブラック」などの短編、全12編を収録。 ●目次 ●フィンケルスティーン5 ●母の言葉 ●旧時代<ジ・エラ> ●ラーク・ストリート ●病院にて ●ジマー・ランド ●フライデー・ブラック ●ライオンと蜘蛛 ●ライト・スピッター──光を吐く者 ●アイスキングが伝授する「ジャケットの売り方」 ●小売業界で生きる秘訣 ●閃光を越えて ●謝辞 ●解説 藤井 光(英文学者、同志社大学教授) ●訳者あとがき

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