著者 : 斎樹真琴
十四歳の情景十四歳の情景
視力を失い始めた十四歳の池山潤。同じ症状に苦しみ一年前に死を選んだ兄・昌義が遺した日記から、視力が消えてから見えてくる「時の情景」を知る。そして、滝口雅也。なぜ、兄貴は彼に私を託したのか-。遺伝子と折り合いをつけ、“此の世の理”に抗おうとした少女が綴った、ある夏の日記。小説現代長編新人賞を受賞したデビュー作『地獄番鬼蜘蛛日誌』で、“恐るべき才能”を驚嘆された著者の衝撃第二作。
地獄番鬼蜘蛛日誌地獄番鬼蜘蛛日誌
地獄に堕ちた女郎の願いは、蜘蛛になること。代わりに閻魔が命じたのは、鬼の御用聞きと地獄の見回り、そして日誌を書くこと-。鬼蜘蛛と変化した女郎が見つめる、怨むこと怨まれること、許すこと許されることの意味。第三回小説現代長編新人賞作品。
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