著者 : 早坂律子
西暦2861年、ここは惑星フォードー。場末に事務所を構える私立探偵“MARIA”の美女3人組。暇をもてあます彼女たちの前にひさびさのお客、謎めいた女性ムヒカが現れる。盗まれた懐中時計を捜すという簡単な仕事のわりには、多額の礼金を支払うという。何か裏があるのでは、と疑いながらも、3人はこの儲け話にとびつく。だが案の定、事件には宇宙を破壊するほどの恐ろしいエネルギーがからんでいた。宇宙連合警察も介入し、惑星間を飛び回る激しい戦闘が繰り広げられる…。
深遠の淵よりいでし『超魔』と、それを深遠に封ずる者『(よう)殺師』。人知れぬ闇の中で、2つの相反する存在の戦いはつづく。そして今、超魔の最後の切り札、頭主・若宮がめざめようとしている!薫の肉体を離れ、若宮が覚醒すれば、千剣破と竜樹の力をもってもあさえこむことはできない。若宮の狙いは、もちろん守護結界を破り、深遠の世界を解き放つこと。超魔が大挙して出現したら、人類は…?壊滅の危機に、千剣破が選択した最後の手段とは…?『超魔三部作』完結編登場。
ドサッ。結城凱大尉の車のナビゲーターシートに何かが落下した。純白のドレス、長いヴェール、手にしたブーケ、花嫁だった。「ほら、青」体を起こした花嫁は信号を指差し、凱は思わずアクセルを踏んでいた。バックミラーには血相を変えて追ってくる新郎と参列者たち。その直後、どこからか消音銃が追跡者の肩を裂き、後方へ吹っ飛ばした。「あーあ、貸し衣装なのに」プロの業を見せつけた彼女は「高速機動特殊執行部隊のランドルフ大佐」と名乗った。彼女こそ高機が誇る(豹の瞳)だった。新鋭の書下しコンバット活劇。
『超魔』と『〓殺師』-両者は人知れぬ闇の中で、互いの生死を賭けて今も“戦い”を続けている。暁千剣波の家に超魔が現れた。暁の家には結界が張ってあるので、傀魔たちは中に飛び込もうとしても、火花とともに一瞬に塵と化してしまう。だが、傀魔たちは一向に怯む様子はない。そこへ一人の少女、沙輝が現れた。何者かは不明だが、超魔に敵対する者らしく、彼女は気光弾を放った。しかし、それは傀魔を吹き飛ばすと同時に結界をも破ってしまい、傀魔たちが中へ突入してきた…。
深遠の淵よりいでし魔のもの『超魔』と、超魔を深遠に封ずる者『〓殺師(ようさつし)』-それは相反する二つの力の存在である。人知れぬ闇の中で、両者は互いの生死を賭けて戦っている…。優れた霊感を持つタロットカードの占師“糺の姫君”のもとに、一通の封書が届いた。高一の娘が突然倒れたが、医学的には原因不明、それをみて欲しいという母親からの依頼だ。カードには“死に神”が現れた。超魔の出現か?〓殺師の千剣破と竜樹が呼び出され、二人は急いで少女のいる病院へ向かった。