著者 : 明石散人
天明4(1784)年、筑前国那珂郡志賀島から出土した国宝金印には、様々な不思議が隠されていた。発見当初、儒学者・亀井南冥は福岡藩へ誰もが驚嘆する見事な論文を僅か1週間で提出する。金印の発見者は甚兵衛という百生だが、その甚兵衛の正体を当時も今も誰も知らない。著者は甚兵衛に初めて光を当て、その謎を解く。南冥と甚兵衛の奇怪な関係とは?膨大な史料を繙き、230年にも及ぶ真贋論争に終止符を打つ!
志賀島の「漢委奴国王」の金印。福岡藩の学者亀井南冥は、明らかに異例な第二の藩校を金印発見と同じ月に開校する。発見に関わった人達が全て南冥と繋がりのある不思議。発見日の記載がない鑑定書。国宝金印は本物なのか?歴史をつくり出す者、謎を解き明かす者。手に汗握る第一級歴史エンターテインメント。
O157の新種SH70が突如猛威をふるい、子供たちが狙い撃ちされた。犠牲者一千万。世界から封鎖、隔離される日本。海溝の三重交点ではUMがついに動き出す。底知れぬ能力を持つ少年義円は覚醒し、この世の真理を求め鳥玄坊と対峙。瀕死の日本を救うのは?見よ、空想の極限に挑む超絶ミステリの結末を。
人は過去を振り返ることはできても、未来を予測できない。巨大地震のたびに時を超え、リュウグウノツカイとともに現れる女亜玖梨。海溝の三重交点、浦島伝説、墨子の仙薬、空飛ぶ鉢ー鳥玄坊一派こそが永遠の時を生きる者なのか?十日間電撃作戦の危機が迫るこの国で、不老不死の謎を追う者たちの「未来」は。
秦の始皇帝陵で、シュイ・フーと名乗る男が語った「時間が止まる」という言葉。青い金属板、太平洋の巨大な黒い影、死海の銀の巻物、そして世界各地で発見された極めて日本的な遺物とは。一見接続のない事象が、根源で深い関わりを持っていた。壮大にして緻密、真理の秘鍵で世界の定理を覆す歴史ミステリ。
晴海通り沿いで最も古い築地のKビルで新しい「ゲーム」が始まった。写楽の謎を縦糸に、愛の究極を横糸に織り上げられる超絶エロティック・ミステリー。ヤクザの作法、競馬のテラ銭、真剣賭麻雀から夜の銀座の値段まで、「業界」の秘密もリアルに描き尽くされる。
日本を、世界を闇で支配する鳥玄坊一族に襲いかかる未曾有の危機。深海に眠る神獣は魔物と化して目覚め、米韓連合軍は日本殲滅に出動し、日本を地上から消しかねない巨大地震は目睫に迫った。さらに鳥玄坊に匹敵する力を秘めた、狐寿琳の子・義円の覚醒も近い…。地球の誕生より古い巨大な神殿群がそびえる“大和空間”にくりひろげられる新創世記。人間・神・宇宙誕生の真実を明かし「永遠の今」を封印した鳥玄坊三部作ここに完結。
巨大地震の前兆といわれる深海魚リュウグウノツカイが江ノ島海岸に現れた。10メートルを超す怪魚と、永遠の命を生きているとしか思えぬ絶世の美女を目撃した時、若い男女の数奇な運命は定まった。浦島太郎伝説、原始道教の渡来、墨子の仙薬、信貴山縁起絵巻の怪。めくるめく知の饗宴は二人を何処へ誘うのか。
博覧強記の鳥玄坊先生に師事する青山ヒロシは、始皇帝陵で「シュイ・フー」と名乗る謎の人物と出会う。「近いうちに時間が止まる。日本にいる鳥玄坊に同じ過ちを繰り返すな、と伝えよ」と男は告げる。その日を境に世界中から「極めて日本的な絞様」が出現し、太平洋にはこの世にありえない生物が、その姿を見せた。