著者 : 星野純三
魔法の威力を増幅する未知の物質を巡って おっさん魔術講師の本領発揮!? 小国の魔術学園でひっそりと講師をしている大賢者最後の弟子・ラスト。 正体を隠しながら、隣国からの脅威を密かに解決した彼は、唯一受け持っている生徒・クルンカと王女・イーメリアと共に微生物の調査のため隣国との国境にある川辺に来ていた。 そして、そこでラストは未知の物質が川の上流から流れてきているのを発見する。 それは魔法の効果を増幅させる物質。 出所を突き止めようと国は偵察隊を送ることにしたものの、彼らからの連絡が途絶え、更にその物質が金になると聞いて魔術学園へ持ち込みに来た商人も失踪してしまうことになり……。 ラストたちは隣国が怪しいとにらみ、向かうことにするが、その矢先に襲撃を受けてしまう。 そこで、ラストは危機を切り抜けるために行動を開始してーー!? 実は大賢者の弟子であるおっさん魔術講師が正体を隠しながら国を救う英雄譚、第2幕!
王女も生徒も同僚も何で俺を慕ってくるんだ……!? こっそり生きていたいのに…… 小国の魔術学園で1人しか生徒を受け持たない変わり者の講師・ラスト。 彼は大賢者の訃報に揺れ、存在するとされる弟子を探す世界から隠れるようにして暮らしていた。 そして、気ままな研究生活を謳歌していたある日、ラストの成果に目を付けた王女イーメリアに登城するよう命じられ…… 「あなたは大賢者様の弟子をご存じですか?」 「(俺のことだけど)知りません」 ひっそり生きていたいラストはしれっと答え、その場を後にする。 しかし、その正体は全世界が探し求める大賢者の弟子その人で……!? 納得せず疑いを強めた王女は、学園の課外活動にもついてきてしまう。 その最中、隣国の兵士が攻めてきて生徒共々窮地に陥りーー!? ラストは危機を脱するため正体を隠したまま密かに行動を開始するーー!! 実は大賢者の弟子であるおっさん魔術講師が正体を隠しながら国を救う英雄譚、開幕!
山から魔物を狙う男がいた。“狙撃”と呼ばれる凄腕の狙撃魔術師だ。かつて恋人を失い死にたいと絶望していた彼は、突如現れた世界征服を企む異形の生命体と取引し、支配下に降る代わりに、一撃必殺の射撃スキルを手に入れた。しかし同時に「お前が死んだ時はこの世界をもらう」と告げられる。不本意ながらも生きる理由ができた男は、それ以来ーー死ねなくなった。己をかばって死んだ恋人の故郷を守るため、強大な魔物を仕留め続ける狙撃魔術師の物語。 第一話 中年狙撃魔術師と三つ足のカラス/閑話 過去、別れ、現在、新しい日々/第二話 雪国の魔女/閑話 長筒の芸術家/第三話 秋の終わり、冬の訪れ/第四話 流行り病と黒竜の呪い/エピローグ