著者 : 晩杯あきら
聖都ハインスティアの死闘にて『笛吹き悪魔』の狙いが国家転覆であることを知ったランベールは王都へと向かう途中、とある酒場で魔銀の高騰の噂を聞く。その陰に『笛吹き悪魔』の謀りの匂いを感じたランベールは予定を変え、パーシリス伯爵領へ向かうのであった。その土地には無法者たちが集う暗黒街があるらしく、その首魁『首無し魔女』の情報を得たランベールは自身の正義のため、調査に向かう。そして、そこで開催される裏闘技場。果たして、そこには聖都ハインスティアで撃ちもらした『血霧の騎士』の姿もありー。最強のアンデッドナイトが繰り広げる、再英雄譚。乱戦の第五弾!
八賢人の一人「真理の紡ぎ手」を退けたランベールは、以前から存在を訝しく思っていたハインス教の聖都ハインスティアへと向かっていた。その目的はハインス教が真の正義の下で力を行使しているのかを「見定める」ため。一方で「笛吹き悪魔」たちもまた、聖都に集結しているのであった。ハインス教、「笛吹き悪魔」、ランベール。3つの強大な力が、この聖都で衝突する。そしてその闘いの先に、ランベールは200年前の統一戦争時代から続く、否、己がアンデッドになった時から続く因縁そのものの残滓に出会うのであったー。最強のアンデッドナイトが繰り広げる、再英雄譚。乱戦の第四弾!
『笛吹き悪魔』の八賢者が一人であるマンジーを斬り、過去の因縁ガイロフの書を破壊したランベールは、旅を続けながら『笛吹き悪魔』の情報を追っていた。レギオス王国に仇を成す組織の本拠地を一刻も早く暴き、根絶やしにするべくー。次に目指すは都市クラーン。そこで頻発しているという人攫い事件に怪しいものを感じたランベールは、都市で出会った王国監査兵団『不死鳥の瞳』と共に謎を追う。だが、その先には、想像以上の悪夢が待ち構えていたー。最強のアンデッドナイトが繰り広げる、再英雄譚。乱戦の第三弾!
伝説の吸血鬼、神にさえ刃向かうという真なるバケモノー。そう呼ばれたのも昔の話。現在の彼は、王国のかたすみ、幽霊屋敷と笑われる古城でヒキコモリ生活を送る、さえないおっさんだった。平和で怠惰な毎日ーしかし、そんな平穏はある日唐突に崩れ去る。「おじさん、朝ですよー!」「朝日が痛い!」教会から来た聖女は、おじさんを吸血鬼と信じず社会復帰を笑顔で迫る!伝説のドラゴンは犬と勘違いされ、コウモリの眷属は孫娘扱い、そして吸血鬼はヒキコモリのおじさんに。これは『吸血鬼』がお伽噺にしか出てこなくなった平和な時代。善意100%の聖女と吸血鬼との、平和なやりとりの記録である。
二百年前の怨敵・ドーミリオネを人知れず倒し、都市に持ち込まれた陰謀を密かに凌いだランベールの物語は、次の都市へと向かってた。その目的は『笛吹き悪魔』という禁魔術組織の情報収集である。死してなお、レギオス王国への忠義心を忘れぬ超英雄ランベールは、王国への危機を全て滅ぼす覚悟を持つ。そんな彼の前に現れる『笛吹き悪魔』の八賢人が一角。それは、かつてランベールが討ち果たした、史上最悪の錬金術師ガイロフの魔導書を操る魔術師だった!最強のアンデッドナイトが繰り広げる、再英雄譚。堂々の第二弾!!
レギオス王国の大英雄ランベール。常人には扱うこともできぬ、超重量の魔金製鎧と大剣を駆使して戦場を駆け抜け、数々の戦果を上げた超英雄。だが彼は、統一戦争終結間際に、仕えていた主君から叛意を疑われ非業の死を遂げたー。それから二百年。時代が移り変わりすっかりと平和になったレギオス王国にて、彼は偶然アンデッドナイトとして魔物の生を受ける。だが、乱世の大将軍時代の力をそのままに蘇ったランベールには、どうにも現代はイージーすぎるようで…。史上最強級の戦士が繰り広げる、痛快ファンタジー開幕!
狭間ナルキヤは探偵である。人捜しや行動調査といった一般的な業務も請け負うが、専門は“境界の住民”にまつわる変わり種の事件だ。ある日、同業者の花賀瑠璃がナルキヤにあつらえ向きの仕事を持ちかけてきた。消えたラミアの捜索。報酬はなんと三千万円。ただし、依頼を達成しなければ一文にもならない。それでも一縷の望みを抱いてラミアを捜すナルキヤ。ところが、見つかるのはなぜか人間の生首ばかり。これってもしかして、連続殺人事件じゃないのか?現実と幻想が交錯する東市で、最低で最高な連中の愉快な物語が幕を開ける。
探偵・狭間ナルキヤには友がいる。元警官、教授、ゲーマー、組の若頭、その子分、自称・愛の伝道師、風俗マエストロ、人気高級風俗嬢、インド人ナンパ師、釣り名人、淫魔、半吸血鬼。総じてクズで、総じて最高なヤツらだー。狭間探偵事務所を、ある日一人の客が訪れる。彼女の依頼は男とともに消えた妹の捜索。いわゆる人捜し。-だが。新興暴力団や民警による拉致・監禁・暴行。不法移民。人身売買の国際組織。そしてー“異種”の痕跡。「きみの妹さんは人間か?」事件は“彼ら”に纏わる様相を帯び、物語は加速をはじめるー。