著者 : 曽根圭介
中国が尖閣諸島を不法占拠した。国内では軍事力に訴える声が高まり、対話路線の阿川内閣は総辞職、新たに柘植友里恵が総理大臣となる。彼女は積極外交を訴え、米国との「極秘文書」を公開しようとする。だが、ホワイトハウス、日本の政治家、スパイたちの思惑が絡み合い…。
副業で殺しを請け負う刑事、佐分利吾郎。認知症の殺し屋のアカウントを乗っ取ったホームヘルパーの女。成功率100%、伝説の凄腕殺し屋ジャッカル。闇の“組織”へと肉迫する探偵、君島。暗殺専門サイト“殺し屋.com”をめぐり、窮地に追い込まれてゆく彼らを待ち受けるのは、希望か、破滅か。日本ホラー小説大賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、史上初の3冠を達成した異才が放つ、奇想天外の殺し屋エンタテインメント!
未解決事件を専門に扱う警視庁特命捜査対策室に配属になった新人刑事・鬼切壮一郎。さっそく先輩女刑事・辰巳麻紀らメンバーとともに5年前の未解決失踪事件捜査にあたる。それは、男が突然姿を消し、刑事だった兄が容疑者となった事件だった。壮一郎は麻紀にイビられながらも真相を突き止めるべく奔走するが…。
奥多摩山中で、両耳と鼻を削ぎ落とされた男が発見された。警視庁刑事・荻大治郎は、必死に事件に食らいつく。だが事態は、ある“極秘文書”の行方とからみ、日本の政治家やスパイ、ホワイトハウス、元自衛隊の狙撃手までを巻き込んで、激しく、熱く、焦げ臭くなっていく。1億3000万人の日本国民が凍りつく歴史的テロ事件が起きようとしている。それを未然に防ぐことは出来るのかー。気鋭のミステリ作家が放つ謀略小説。渾身の書き下ろし690枚!!
5年前に起きた失踪事件のタレコミがあった。現役刑事が容疑者になり殺人犯捜査係が当たったが、有力な手掛かりがなく捜査は終了していたー。傍若無人に周りを引っ掻き回す女性刑事が、未解決事件を洗いなおす!乱歩賞作家の、エンタテインメント警察ミステリー。
刑事でありながら副業で悪党を狙った暗殺を請け負う“subway-0910”こと佐分利吾郎。認知症の老人に成りすまして“殺し屋.com”のアカウントを乗っ取り、殺し屋となったホームヘルパーの“torazo-i”。暗殺成功率100%で伝説と化した凄腕の殺し屋“jackal-0420”ことジャッカル。そして、ある少女の依頼をきっかけに、暗殺を斡旋する“組織”へと肉迫する探偵・君島顕ー。暗殺者専用サイト“殺し屋.com”をめぐり窮地に追い込まれてゆく「殺し屋」たちの、前代未聞の暗殺劇!
サウナの客が残していったバッグには大金が!?持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。ノンストップ犯罪ミステリー!
猛署日が続く8月の夜、ボクたちは凶悪なヤクザ2人に監禁されている。友人の藤堂は、妻の美鈴とボクを人質にして金策に走った。2時間後のタイムリミットまでに藤堂は戻ってくるのか?ボクは愛する美鈴を守れるのか!?スリリングな展開、そして全読者の予想を覆す衝撃のラスト。新鋭の才気がほとばしる、ミステリとホラーが融合した奇跡の傑作。日本推理作家協会賞短編部門を受賞した表題作を含む3篇を収録。
現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。指揮官として警察庁から女性キャリア理事官が送り込まれるが、百戦錬磨の捜査員たちは独自に捜査を進める。その線上に浮かんだのは、次期総理の呼び声高い芥川健太郎だった。第53回江戸川乱歩賞受賞作。
人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、二人の少女の行方不明事件を捜査している。そのさなか、因縁の男と再会することになるが…。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「鼻」他二編を収録。大型新人の才気が迸る傑作短編集。
大物の沈底魚が、日本に潜っている。亡命中国外交官による衝撃情報。流出した国家機密。「眠れるスパイ」は実在するのか。公安刑事たちの極秘捜査が始まった!乱歩賞史上、もっともスリリングな公安ミステリー、堂々登場!第53回江戸川乱歩賞受賞作。