著者 : 曽根圭介
【文学/日本文学小説】奥多摩山中で瀕死の男性が発見された。警視庁刑事・荻大治郎は事件に食らいつくが、ある《極秘文書》の行方とからみ事態は複雑に。やがて政治家やスパイ、ホワイトハウスまでを巻き込み、1億3000万人の日本国民が凍りつくテロ事件が起きる……。
ーー殺りたい仕事がきっと見つかる。殺し屋.comへようこそーー 暗殺仕事専門のオークションサイト「殺し屋.com」。 誰でも匿名で殺人を依頼(出品)することができ、誰でも落札したら暗殺仕事でお金を稼ぐことができる。 ただし、仕事の失敗は、いかなる理由があっても許されないーー。 刑事でありながら副業で悪党を狙った暗殺を請け負う佐分利吾郎。 認知症の老人に成りすまして「殺し屋.com」のアカウントを乗っ取り、殺し屋となったホームヘルパーの女。 暗殺成功率100%で伝説と化した凄腕の殺し屋ジャッカル。 そして、ある少女の依頼をきっかけに、暗殺を斡旋する<組織>へと肉迫する探偵。 金を稼ぐために暗殺仕事に手を染めた「殺し屋」たちは、転がるように窮地に追い込まれてゆく。 そして迎える、衝撃の結末とは。 日本ホラー小説大賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、史上初の3冠を達成した異才が放つ、 一気読み&二度読みたくなること間違いなしの、殺し屋エンタテインメント! 「ぞっとするような生々しい暗黒世界へと読者を誘う快作だ」 --書評家 大森望氏 *本書は『殺し屋.com』を改題の上、文庫化したものです
未解決事件を専門に扱う警視庁特命対策室7係に配属になった新人刑事・鬼切壮一郎。さっそくドS女刑事・辰巳麻紀警部補らメンバーとともに5年前に未解決となった失踪事件捜査にあたる。男が突然姿を消し、刑事だった兄が容疑者となった事件。壮一郎は麻紀にイビられながらも真相を突き止めるべく奔走するが……。
奥多摩山中で、両耳と鼻を削ぎ落とされた男が発見された。警視庁刑事・荻大治郎は、必死に事件に食らいつく。だが事態は、ある“極秘文書”の行方とからみ、日本の政治家やスパイ、ホワイトハウス、元自衛隊の狙撃手までを巻き込んで、激しく、熱く、焦げ臭くなっていく。1億3000万人の日本国民が凍りつく歴史的テロ事件が起きようとしている。それを未然に防ぐことは出来るのかー。気鋭のミステリ作家が放つ謀略小説。渾身の書き下ろし690枚!!
5年前に起きた失踪事件のタレコミがあった。現役刑事が容疑者になり殺人犯捜査係が当たったが、有力な手掛かりがなく捜査は終了していたー。傍若無人に周りを引っ掻き回す女性刑事が、未解決事件を洗いなおす!乱歩賞作家の、エンタテインメント警察ミステリー。
刑事でありながら副業で悪党を狙った暗殺を請け負う“subway-0910”こと佐分利吾郎。認知症の老人に成りすまして“殺し屋.com”のアカウントを乗っ取り、殺し屋となったホームヘルパーの“torazo-i”。暗殺成功率100%で伝説と化した凄腕の殺し屋“jackal-0420”ことジャッカル。そして、ある少女の依頼をきっかけに、暗殺を斡旋する“組織”へと肉迫する探偵・君島顕ー。暗殺者専用サイト“殺し屋.com”をめぐり窮地に追い込まれてゆく「殺し屋」たちの、前代未聞の暗殺劇!
サウナの客が残していったバッグには大金が!? 持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。ノンストップ犯罪ミステリー! 想像を超えた衝撃の結末! サウナの客が残していったバッグには大金が!? 持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。ノンストップ犯罪ミステリー!
タイムリミットは2時間。美鈴とボクをヤクザの人質にして金策に走った美鈴の夫は戻ってくるのか? ボクは愛する美鈴を守れるのか!? 緊迫の展開、衝撃のラスト。ミステリとホラーが融合した奇跡の傑作。
現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。指揮官として警察庁から女性キャリア理事官が送り込まれるが、百戦錬磨の捜査員たちは独自に捜査を進める。その線上に浮かんだのは、次期総理の呼び声高い芥川健太郎だった。(講談社文庫) 第53回江戸川乱歩賞受賞作! 乱歩賞史上最高の公安警察ミステリー! 長い眠りから目覚めたスパイは現職の国会議員だったーー。 現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。指揮官として警察庁から女性キャリア理事官が送り込まれるが、百戦錬磨の捜査員たちは独自に捜査を進める。その線上に浮かんだのは、次期総理の呼び声高い芥川健太郎だった。 凸井の意表を突く容姿といい、「肉まん」や「海坊主」等スパイたちの暗号名といい、どこかコミカルというか抜け抜けとしたこの著者ならではの意匠が感じられよう。むろんそこには政治のためなら人を酷使し廃棄することなど気にもかけない権力組織のありようを徹底的にカリカチュアライズする目論見があるに違いない。いいかえれば、全篇に漂う黒々としたユーモアもこれまでの日本の国際謀略・スパイ小説にはない本書独自の魅力なのである。--<香山二三郎「解説」より>
大物の沈底魚が、日本に潜っている。亡命中国外交官による衝撃情報。流出した国家機密。「眠れるスパイ」は実在するのか。公安刑事たちの極秘捜査が始まった!乱歩賞史上、もっともスリリングな公安ミステリー、堂々登場!第53回江戸川乱歩賞受賞作。