著者 : 有吉岬
タペストリータペストリー
これはひとりの平凡な女性の物語です。 多くの人たちとの出会いの中で、 たまたま好きになった青年との体験を経て、 少女はやがて人生半ばに差し掛かりました。 さまざまな人と人とがパッチワークのように繋がり、 いつしか大きな一枚のタペストリーとなった瞬間、 ふと、やさしい午後の光が追憶の布(ポジャキ)を揺らしました。
風花のひと風花のひと
わたしと結婚にしたいなら、あの女と寝てみせて──奈見子が提案した。一介の自動車セールスマンでは納まらない裕也の野望に火がつき、世界がぐるっと廻りはじめる。奈見子は地方財界の大物の1人娘、あの女は金沢そのもののような由佳。風花舞う街に若い野心がたぎり、新旧の愛が息づくハード・ロマネスク。
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