著者 : 服部京子
車椅子探偵の幸運な日々車椅子探偵の幸運な日々
ダニエルは26歳。難病で常に呼吸停止の危険に晒されているものの、朝食後には電動車椅子で玄関ポーチに出て、外の空気を吸うのが好きだった。毎朝、家の前を歩く彼女を心待ちにしていたが、携帯を見ている彼女は気づかない。それでもある朝彼女は顔をあげ微笑んでくれたが、見知らぬ車に乗りこんで行ってしまった。数日後、彼女が行方不明だと知ったダニエルは誘拐を疑いSNSに目撃情報を投稿すると、謎の人物から脅迫メールが届きはじめて…。サスペンスフルなのに読後に胸が熱くなる新感覚ミステリ登場。
ミラクル・クリークミラクル・クリーク
バージニア州郊外の町、ミラクル・クリーク。韓国人の移民一家が営む酸素治療施設「ミラクル・サブマリン」で放火事件が発生した。焼死した少年の母親が逮捕され、一年後、裁判が開かれる。障害や難病の治療に「奇跡」を期待された施設に、いったい何があったのか。各々の心のうちに傷と秘密を抱えながら事件の関係者たちは法廷に臨むー本当に裁かれるべきは誰なのか?エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)などミステリ最優秀新人賞三冠を達成。読む者の心を強くゆさぶるリーガル・ミステリにしてフーダニット。
誰かが嘘をついている誰かが嘘をついている
放課後の理科室で、5人の高校生がルール違反の罰で教師に作文を書かされていた。だが突然、生徒の1人サイモンが苦しみだし、病院搬送後に死亡する。検死の結果、警察は事件性があると判断した。サイモンは生徒のゴシップを暴くアプリを運営しており、ほかの4人は全員が彼に秘密を握られていたのだ。4人は順繰りに事件について語っていく。いったい、誰が何を隠しているのか?
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