著者 : 木内徹
アメリカ南部で葬儀屋を営む父のもと思春期を生きるフィッシュベリー。父子の葛藤、白人による友人の殺害、売春宿の火事での恋人の死、そして、白人警察署長による父の謀殺…現代アメリカ社会に通底する人種差別問題を“事実と真実”で描いた長編小説。
トウェインの技の凄さが詰まった一冊! アメリカ人のユーモアを愛する心に応える幻の名著(「ストームフィールド船長の天国訪問」)の全訳と、とっておきのユーモア短編(初訳)で編む! 「マーク・トウェインといえば、なんといってもそのユーモアで有名なはずなのだが、日本ではその面白さが本当に伝えられているだろうか、本当に上手く紹介されてきているだろうか、という疑問がこの企画の出発点だった。彼の絶妙なユーモアを伝えるのはそう簡単なことではないと考えていたからだ。」(「訳者あとがき」より) 良い女の子へのアドヴァイス 【解説】“Advice for Good Little Girls”(1865年) フィッツ・スマイスの馬 【解説】】“Fitz Smythe’s Horse”(1866年) わけあり文章の解説 【解説】“Explanation of a Mysterious Sentence”(1866年) ライリー──新聞特派員 【解説】 “Riley-Newspaper Correspondent”(1870年) あるインタヴュー 【解説】 “An Encounter with an Interviewer” (1874年) 穴開けて、さあさあみんな、穴開けて 【解説】 “Punch, Brothers, Punch”(1876年) 洗礼式のほら話(ハートフォード土曜早朝クラブ) 【解説】“The Christening Yarn”(1889年) そぞろ旅の気ままな覚書 【解説】“Some Rambling Notes of an Idle Excursion”(1877年) ストームフィールド船長の天国訪問 【解説】“Captan Stormfield’s Visit to Heaven”(1870年) 訳者あとがき