著者 : 木宮条太郎
弊社より誘拐のお知らせ弊社より誘拐のお知らせ
中堅商社千葉サプライの名誉顧問が誘拐された。犯人の要求は身代金七億円、同業他社との事業統合の断念、そして「誘拐の事実の公表」。メディアに根回ししつつ上場規程を守って開示すれば株価は暴落、警察は公開捜査に踏み切り、世間は騒然となるだろう。会社の金で身代金は払えるか、その是非は?肩書だけ危機管理担当のヒラ社員岡野は、前代未聞の大仕事を任された。
時は静かに戦慄く時は静かに戦慄く
児童相談所の所長・山野は、増え続ける児童虐待の報告に頭を抱えていた。その増え方は、明らかに異常だ。児童虐待で始まった違和感は、刑事事件へと発展し、京都の町は瞬く間に無差別殺人によるパニックに陥った。だが、無差別に見えた殺人には、実はある一つの「法則」が隠れていた-。人類進化の最終形態を、戦慄すべきヴィジョンで提示した、恐るべき予言の書。第6回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
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