著者 : 木島始
火星年代記新版火星年代記新版
火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ。つづく二度の探検隊も同じ運命をたどる。それでも人類は怒涛のように火星へと押し寄せた。やがて火星には地球人の町がつぎつぎに建設され、いっぽう火星人は…幻想の魔術師が、火星を舞台にオムニバス短篇で抒情豊かに謳いあげたSF史上に燦然と輝く永遠の記念碑。著者の序文と2短篇を新たに加えた新版登場。
ほんとの誕生日ほんとの誕生日
いつのまにか生れていた扇千造が、いつ手ひどくぶったたかれ蹴とばされて、どこでどうくたばることになるのか、だれにもわからない。ゆきあたりばったり、扇千造は、どこからともなく体当りしてきそうな人々に、他の誰でもない扇千造らしく応答をし、ふるまっていく他はなさそうなのだ。読者を小説世界の楽屋に招き入れて、対話に誘う〈ゆとり〉の一冊。
魔法の木魔法の木
どんな願いもかなえてくれるという魔法の木。誕生日の朝、どこからともなく現われた不思議な少年に誘われ、その木を捜して森をさまよう少女の姿を、美しく、幻想的に描いた文豪フォークナー唯一の童話。
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