著者 : 木島始
ほんとの誕生日ほんとの誕生日
いつのまにか生れていた扇千造が、いつ手ひどくぶったたかれ蹴とばされて、どこでどうくたばることになるのか、だれにもわからない。ゆきあたりばったり、扇千造は、どこからともなく体当りしてきそうな人々に、他の誰でもない扇千造らしく応答をし、ふるまっていく他はなさそうなのだ。読者を小説世界の楽屋に招き入れて、対話に誘う〈ゆとり〉の一冊。
魔法の木魔法の木
どんな願いもかなえてくれるという魔法の木。誕生日の朝、どこからともなく現われた不思議な少年に誘われ、その木を捜して森をさまよう少女の姿を、美しく、幻想的に描いた文豪フォークナー唯一の童話。
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