著者 : 木犀あこ
歴史ある老舗ホテル・ウィンチェスター。ここには444の亡霊が棲みついている。コンシェルジュとして働く勤続十年目の友納は、ありえないトラブルに振り回されながら今日も最高のおもてなしのために奔走する!血の降る部屋、怪奇現象が頻発する呪われたフロア、五十三年前の火災事故ーの謎。“死者の祭り”ハロウィーンに現れる怪物とホテルの関係に隠された切ない秘密とは?
グルメ界隈で噂の店、歌舞伎町にある「美食亭グストー」を訪れた大学生の一条刀馬は、悪魔のような料理長・荒神羊一にはめられて地下の特別室「怪食亭グストー」で下働きをすることになる。真珠を作る牡蛎に、昭和の美食家が書き遺した幻の熟成肉、思い出の味通りのすっぽんのスープと、店に来る客のオーダーは一風変わったものばかり。彼らの注文と、その裏に隠された秘密に向き合ううちに、刀馬は荒神の過去に迫るー。
霊が見えるホラー作家・熊野惣介は、担当編集者の善知鳥の異動話を耳にしてしまう。善知鳥本人からの説明がないまま、ふたりはいつもの心霊取材へ。廃墟の水族館に現れる巨大未確認生物や、温泉に伝わる不死身の男の噂話を調べていくうちに、「不死鳥の胆嚢」という謎の薬の存在を知る。やがてある記憶がよみがえった熊野は、善知鳥の前から姿を消すー。熊野のデビュー作に隠された謎が明らかになる、シリーズ完結編!
海外ボランティア医師団の活動を終え日本へ帰国した橘和都。彼女が東京で出会ったのは、イギリス生まれで日本人女性の捜査コンサルタント・シャーロックだった!シャーロックの人間離れした観察眼と知識、推理力を武器に、次々と難事件を解決し、人間の心の闇に迫る!史上最も美しいシャーロック・ホームズをノベライズ!
霊が見えるホラー作家の熊野惣介は、怪奇小説雑誌『奇奇奇譚』での連載を目指して、担当編集者の善知烏とネタ探しを続けていた。フィクションの存在のはずの怪人、さびれた大観音像の内部に棲みついた霊、不遇のアーティストが死を遂げた呪いの屋敷…。ついに連載が実現しようとしたとき、ひるんだ熊野に対して善知烏が「欲がなさすぎる」と怒り、ふたりは険悪に。熊野が胸に秘めている、“書かなければならない理由”とは?
霊の見える新人ホラー作家の熊野惣介は、怪奇小説雑誌『奇奇奇譚』の編集者・善知鳥とともに、新作のネタを探していた。心霊スポットを取材するなかで、姿はさまざまだが、同じ不気味な音を発する霊と立て続けに遭遇する。共通点を調べるうち、ふたりはある人物にたどり着く。霊たちはいったい何を伝えようとしているのか?怖がり作家と最恐編集者のコンビが怪音声の謎に挑む、第24回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作!