著者 : 木皿泉
くらげが眠るまでくらげが眠るまで
年上なのに頼りないバツイチ夫のノブ君と、しっかり者の若オクサン・杳子の二人きりの楽しい生活。時には前の奥さんとの思い出を間違えて口にして暗雲立ち込めたり、突然お義姉さんが訪ねてきたり…二人にとってはドタバタだけど、そこには、暗い夜道にポッと浮かんだ我が家の明かりのようなあたたかさが溢れているー。幸せな笑いに満ちた、木皿泉の初期傑作コメディ!
カゲロボカゲロボ
今日も、誰かがささやく。「あいつがカゲロボらしいよーー」。いつも、誰かに見られている……。最初は他愛のない都市伝説の筈だった。しかし、イジメに遭う中学生、周囲から認知症を疑われる老人、ホスピスに入った患者、殺人を犯そうとする中年女性など、人生の危機に面した彼らの前に、突然現れた「それ」が語ったことは。いま最注目の作家が描いた、救いをめぐる傑作。
昨夜のカレー、明日のパン昨夜のカレー、明日のパン
7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく感動作。本屋大賞第二位&山本周五郎賞にもノミネートされた、人気夫婦脚本家による初の小説。書き下ろし短編「ひっつき虫」収録!
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