著者 : 木谷恭介
加賀金沢殺人事件加賀金沢殺人事件
古都金沢の兼六園が一面雪に覆われた朝、口に一輪の黒百合をくわえた女性の刺殺死体が発見された。身許はすぐに割れた、加賀友禅老舗の一人娘篠子だった。派手な交友関係に加え店の蔵から重要美術品が紛失、続いて第二の殺人と事件は混迷の度を深める。要請を受けて乗り出した警察庁の宮之原昌幸警部、美人婦警を相棒に緻密な推理で核心に迫る。
京都嵐山殺人事件京都嵐山殺人事件
その男は何百万もの一万円札と血の海の中で息絶えていた。たまたま前夜同席していた人気アクションスター鈴鹿進が疑われる。「ふざけるな!」とたんかを切ったものの、実は泥酔していたので記憶はない。振りかかる火の粉は払わねばならぬ。鈴鹿は自ら犯人探しに乗り出す。詩情豊かな京都の街をバックに愛車を駆って型破り探偵縦横無尽の大活躍。