著者 : 本間有
縮みゆく男縮みゆく男
スコット・ケアリーは、放射能汚染と殺虫剤の相互作用で、一日に7分の1インチずつ身長が縮んでゆく奇病に冒されてしまう。世間からの好奇の目、家庭の不和。昆虫なみの大きさになってなお、孤独と絶望のなか苦難に立ち向かう男に訪れる運命とは?2013年6月に逝去した巨匠マシスンの代表作を、完全新訳で25年ぶりに復刊。巻末には『ランボー』の原作者デイヴィッド・マレルによる詳細なあとがきも収録。
ある日系人の肖像ある日系人の肖像
ロサンゼルスに住む日系人女性ジャッキー・イシダは、病没した祖父フランク・サカイの遺言状にでてくるカーティスという人物を探しはじめる。カーティスは、1965年におきた黒人暴動のさなかに、祖父の店の冷凍庫にとじこめられ命を落とした黒人少年四人のうちの一人だった。事件を調査する過程で浮かびあがる、若かりし日の祖父の姿とは…。日系人女流作家が、人種のるつぼL.A.の現代史を、過去と現在を自由に飛翔しながら圧倒的な筆力で描ききる、MWA賞候補作。
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