著者 : 杉井光
「十二年後、次の祭りの日に、ここでまた集まろうよ。みんなで」 山に囲まれた早蕨部村で12歳を迎える6人の少女たちは、未年にのみ行われる祭りの巫女に任命される。それは繁栄と災厄をもたらす「おひつじ様」を迎えるため、村の有力者たちが代々守ってきた慣習だった。祭りの日、彼女たちは慣習に隠された本当の意味を知るーー。そして12年後、24歳になった彼女たちは、村の習わしを壊すというかつての約束を果たすため、村に集う。脈々と受け継がれた村の恐るべき慣習と、少女たちの運命が交錯する中、山で異様な死体が発見される。 あなたは、真実に気づくことができるか。衝撃のホラーミステリが幕を開ける!
上流階級のお嬢様のみ立ち入りを許される特別棟に、ある日強制連行された主人公。そこで学ばれているのは格式ある習い事と思いきや……格闘ゲーム!! 美少女×凄腕ゲーマーの異色コンボ青春ストーリー!
大学を留年し、ブログで小銭を稼ぎ引きこもり生活を送る葉山理久央。天才作曲家・蓮見律子の前に引きずり出された葉山は作詞を依頼される。彼女に紡げない「詩情」を彼の文章から読み取ったという。迷いながら引き受けるもある日、若き演奏家の本城湊人と知り合い、名門音楽一家を巡る奇妙な事件に遭遇する。謎は聞こえるが真実は見えないと豪語する律子の調査に巻き込まれるが。
東京・新宿のど真ん中に位置する『くじら堂書店』店長を務める男・宮内直人はかつて伝説的チームを率い、裏社会にまで名を轟かせた元トラブルシューターだった。そんな彼の元に、久々の《トラブル》が舞い込み……?
なんの前触れもなく人間が消滅し、その痕跡も、周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう現象が頻発している世界。そこでは、いつの間にかクラスメイトが減っていき、葬式や遺書は存在せず、ビートルズが二人しかいないのが当たり前だった。そんな世界でぼくは例外的に消えた人間の記憶を保持することができた。そしてぼくは気がつく。人が消えていくばかりの世界の中、いなかったはずの女の子がいつのまにかクラスの一員として溶け込んでいることにー。