著者 : 杉山淳
書棚の一隅 西村賢太が愛した短篇書棚の一隅 西村賢太が愛した短篇
文豪ばかりが作家じゃないことを、いつか教えてもらっていた。 西村賢太が耽読した作品をめぐる文章や発言をもとに編んだ、明治・大正・昭和の10篇。 西村賢太の文学の軌跡を追体験する。 収録作 村山槐多「悪魔の舌」 倉田啓明「謀反」 大坪砂男「天狗」 松永延造「アリア人の孤独」 葛西善蔵「哀しき父」 嘉村礒多「足相撲」 田中英光「N機関区」「少女」 北條民雄「いのちの初夜 山本周五郎「須磨寺附近」
百本杭の首無死体百本杭の首無死体
岡本綺堂の『半七』、池波正太郎の『鬼平』も材を取った彌太吉老人の捕物帳など全10篇。兄・鏡花の呪縛からの解放がもたらした、時代ミステリの嚆矢。100年の時を経て甦る、幻の傑作。泉鏡花没後80年記念出版。
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