著者 : 杉野六左衛門
しあわせについて 戦火の中のたちばなしあわせについて 戦火の中のたちばな
長崎高等女学校専攻科に入学し、合唱部に入った朋。たくさんの友人に恵まれ練習に励んでいたが、戦争が激化するにつれ、選曲も活動場所も、次第に制限されていった。それでも、支え合う友がいること、たまに皆で合唱できること、勤労動員で国の役に立てることに、朋は喜びを感じていた。しかし、8月の暑い日、強烈な青白い光が彼女たちを覆い…。どんな苦難が降り注ごうとも、「合唱」だけは奪われたくなかった。太平洋戦争下の長崎を舞台に描く、友と歌の力を信じた少女たちの青春物語。
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