著者 : 村崎なぎこ
強くなれ、自分! かけがえのない仲間のため。 学校が統廃合の危機に!? 水産高校のプライドと命運をかけた、グルメ列車大作戦! 大人気「ナカスイ!」シリーズ、卒業のフィナーレへ。 栃木県立那珂川水産高校(ナカスイ)3年の鈴木さくらは、進路に悩んでいた。志望する食品加工学科のある大学に、学力が全然足りないのだ。さくらは可能性があるという推薦入試に挑もうと、学校での実績作りに精を出すことに。そんなとき舌鋒鋭い政治系ユーチューバーが定員割れのナカスイを「無駄」と切り捨て、廃校論が再燃。さくらは、人のまばらなローカル線に揺られながら怒り狂うのだが、妙案を思いつく。生徒会発案で、「ナカスイ水産列車」を走らせよう!目玉料理はあの高級食材だ!ところが生徒会選挙にチョウザメの採卵、鉄道会社へのプレゼンに受験勉強と、課題は山積みで……。 走り出したら止まらない!進路に迷走? 料理に奮闘!人気シリーズついに完結!!
栃木県立那珂川水産高校の食品加工コースに通う2年の鈴木さくらは、海洋実習が楽しみで仕方ない。実習先の茨城県立那珂湊海洋高校の関清斗に一目惚れしたから。実習のダイビングや手漕ぎボートで猛アピール、関の両親がデパートの水産加工食品フェアに出ると知れば、自らも出店を画策。ところがコロナの経済難で、高校生活を脅かす危機が勃発。起死回生の策として、さくらはフェアの売上トップをねらい食品開発に奔走するが…。実習に料理に大奮闘!大感動の青春物語。
栃木県立那珂川水産高等学校は、内陸県にある日本唯一の水産高校。“脱普通”をもくろむ鈴木さくらは、淡水魚専門の水産高校“ナカスイ”に入学。青春を謳歌するはずが、鮎に恋する担任、魚ファーストの小百合、アニオタの地元ギャルかさね、釣りバカの渡辺ら、くせ者ぞろいで大打撃。水産実習では溺れかけ、おまけに少子化で学校は存続の危機。水没寸前、あるポスターが目に入り…。ナカスイの未来と青春をかけて、さくらは大勝負に挑む!
宇都宮市大谷町の旧家に独り住む石庭大輔。ある日、家に見知らぬ若い女性が現れた。彼女はアヤと名乗り、明治の生まれで大輔の祖父のもと働いていたと言う。友人の紫は「タイムスリップだ!」と騒ぐが、大輔は信じない。だがアヤが作った冷やしコーヒーに驚く。祖父が生前「もう一度飲みたい」と語っていた通りの味わいだったのだ。天涯孤独で食にも興味なく生きてきた大輔だったが、アヤの作る百年前の料理に食卓を楽しむ気持ちが湧き上がる。しかしある日、新たなタイムスリップが起きて…。世紀を超えた“家族”の秘密。運命の鍵は、大正時代のカフェレシピ!?奇蹟の感涙ファンタジー。第3回日本おいしい小説大賞大賞受賞作!