著者 : 来栖夏芽
去年は春名とのわだかまりもほぐれ、人間との向き合い方にも折り合いがついたように思える1年だった。今回も無事に1人の卒業を見届けられたし、俺も教師としての新たな目標ができた。 今年はどうやら進級する生徒はいないらしい……が、そこへ謎の美女3人が現れる。彼女たちは校長のお姉さんらしく、「理事長から弟を返してもらいにきた」と言う。しかも上級クラスの生徒として一緒に学校生活を送るだって!? なんだかいつもとはちょっと違う賑やかさに、心配が芽生える4年目ーー生徒は彼女たちから、どのような影響を受けるのだろうか。 これは、異世界ファンタジーでも、人生やり直し転生でもない。人間を目指す人外女子たちと送る、ただの教師の物語……その新たな一幕だ。
人間に嫌気が差していた俺も、不知火高校で人外の少女たちとともに2年間教師生活を送ることで、徐々に人間という存在、他者との関わりというものへの忌避感が和らいでいた。 そんな、俺の気持ちが変化を見せていた新年度の春。上級クラスにはナルシスト気味のエルフ・若葉葵、鬼の末裔であるぽやぽやギャル・小此鬼マキが進級。そしてーー俺のトラウマの原因、かつての教え子である春名未来が新任教師としてやってきた。 予期せぬ再会に、なかなか心の整理が付かない俺。いったい春名は何故教師になって、どうしてこの学校に……? これは、異世界ファンタジーでも、人生やり直し転生でもないーー人間を目指す人外女子たちと送る、ただの教師が“人生を歩み直す日々”の物語。
人外が人間になるための女子校ーー不知火高校。人間関係にトラウマを持つ俺は、そこで接した人外女子たちを通じて人間を学びながら、無事に1人の卒業生を送り出したのであった。そして今年は新たにドラゴン族の龍崎カリン、ネズミの根津万智、黒ネコの黒澤寧々子を上級クラスに迎える。だがその3人は、昨年までの人外生徒たちよりも問題児ばかりで……? 2年目の人外教室。人ならざる女子たちが人間になりたい理由、願い、想いーー今年は、いったいどんな1年になるのだろうか。彼女たちの「人間になりたい」という希望を、人間嫌いの俺が導いてゆくーー これは、異世界ファンタジーでも、人生やり直し転生でもない。少し変わった学校で、人間を目指す人外女子たちと送る、ただの教師の物語ーー第2弾!
人間関係にトラウマを持つアラサーニート・人間零。そんな俺が、山中にある自然豊かな学校に転職をして、のんびりとリハビリ教師生活を送ろうと思ったらーーなんとそこは人外が人間になるための女子校だった!? 人魚族の水月鏡花、人狼の尾々守一咲、ウサギの右左美彗、鳥の羽根田トバリ……そんな不思議な生徒たちと過ごす日々。何故人間になりたいのか、人間になって何をしたいのかーー俺は彼女たちを通じて「人間」を学んでいく。 これは、異世界ファンタジーでも、人生やり直し転生でもない。少し変わった学校で、人間を目指す人外女子たちと送る、ただの教師の物語だ。 MF文庫Jの新文芸から、人ならざる女子たちによる学園ヒューマンドラマが今、幕を開ける!