著者 : 東海晃久
魅せられた旅人魅せられた旅人
馬のことならなんでもわかる男が語る奇想天外の放浪と遍歴ーロシア民衆に深く根ざした言葉の魔術師レスコフがその魅力を全開させた不滅の名作が、新訳で復活。鋼の蚤をめぐる奇譚「ぎっちょ」を併載。
汝はTなり汝はTなり
謎の目的地「オプチナ・プスティニ」に向かうT伯爵の前に現われる驚くべき試練の数々、その最初のミッションはトルストイになることだったートルストイが記憶喪失の武術の達人になり、ドストエフスキィが斧を振り落し、ソロヴィヨフは監獄にいる。ロシアの春樹とも評される現代ロシア最大の巨人がつくりだす壮大なる狂気の迷宮。世界と文学、生と死の臨界を問う空前の巨編。
山羊の歌山羊の歌
1920年代初頭のペトログラード。嘗ての帝都ペテルブルクはもうない。主人公テプチョールキンと彼を取り巻く友人たちはその見る影も無くなった町で最後の人文主義者=ルネサンス人という孤島となって、自らの居場所を探し続けた…幻のロシアの異才、90年の時をへて本邦初登場。破滅へ急ぐ詩人の彷徨をペテルブルクの妖しい煌きとともに描く、錯乱のロマネスク、驚異の傑作。
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